最新記事
番組概要
戦後77年の今年、ウクライナ侵攻によって世界は再び戦火に見舞われた。
ミサイル攻撃にさらされるウクライナ市民だけが被害者ではない。穀物の輸出が停滞し、途上国などでさらに飢えを余儀なくされる人たちもまた、戦争の被害者ともいえる。
さらに紛争や内戦など、暴力によって命や生活が脅かされる人たちは後を絶たない。
この北海道でも戦争は終わっていない。ロシアによって不法占拠されたままの北方領土は、返還交渉はおろか、長らく続いた墓参すらも中断を余儀なくされている。サハリン残留日本人は日本への一時帰国の機会を失ったままだ。一方で戦争による被害を語り継ごうとする道民の姿がある。
戦争は、遠い国のできごとではない。ウクライナでの映像をみて、多くの人がそう感じたことだろう。
戦争の実相を見つめ、継承の意味を考える報道を私たちは続ける。
それがこの国を再び戦争に向かわせないための小さな努力であり、世の中から戦争をなくすためのささやかな一歩だと信じて。