放送日時
10月29日(日)ごご4:00~4:30
みどころ
2021年、ユネスコの世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」、1万年以上にわたって、採集や狩猟によって定住した人々の生活と、精神文化を伝える遺跡群として評価された。北海道で初めて国宝に指定された「中空土偶」は、現在の函館市内で見つかった。これまで幕末の函館を舞台にしてきた「函館~歴史ロマン探訪」の第5弾は、縄文時代に大きくさかのぼり、新たな旅が始まる。
1万年以上も、大きな争いもなく続いたとされる縄文時代、なぜ、当時の人たちは、争うことなく共存することができたのか? 青森の遺跡からは黒曜石の石やりなど、北海道から持ち込まれたとみられる遺物が出土している。当時の人たちは、木をくりぬいた丸木舟で海を渡り、現在の函館と青森で交流があったという。番組では、函館の垣ノ島遺跡、大船遺跡に加えて、青森の三内丸山遺跡を取材し、当時の青函圏、函館と青森のつながりに迫る。
縄文人は、「脳の大きさや体格などが、現代人とほとんど変わらない」とされる。 気温が低い北海道や東北の地で、彼らは、どのようにして冬をしのぎ、食をつないでいたのか? 一方で、当時の人たちは「家族や血縁関係、地域に暮らす人たちのつながりを重視していた」と考えられている。専門家は、「土偶は、女性を形にしたとみられ、妊娠や出産など、命への畏敬の念が込められている」という。厳しい環境を生き残るために、自然に逆らわず、巧みに利用してきた縄文の人たち、北海道・北東北の遺跡に残された縄文からのメッセージとは?
出演
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動画
番組から
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