2019年10月
10月27日の1曲
「CARNAVAL」大貫妙子(1980年リリース)
卓田のひとこと
1980年~1982年にかけてリリースされた「ヨーロッパ3部作」と言われるヨーロッパ志向のアルバム第一弾「ロマンティーク」の1曲目に入っている曲で、シングルとしてもリリースされています。作詞・作曲は大貫さん本人で、アレンジは坂本龍一さん、演奏には細野晴臣さん、「4人目のYMO」とも言われたシンセサイザープログラマーの松武秀樹さんが参加し、まさにYMOテイスト満載の一曲。ただ、そこはさすがに大貫妙子さん。唯一無二の個性的なボーカルで、単なる「YMOっぽい曲だね」で終わらせない存在感を放っています。この曲を最初に聴いたのは、確か坂本龍一さんがゲストで出ていたラジオ番組だった記憶が…。大貫さんは、今年音楽活動45周年を迎えています。
10月20日の1曲
「Last Good-bye」山本達彦(1982年リリース)
卓田のひとこと
1970年代終盤から80年代前半にかけて、アメリカではAORというジャンルの、洗練された大人のポップスが一世を風靡しましたが、日本でも80年代に入ると寺尾聡さんの「ルビーの指環」や、アルバム「リフレクションズ」が大ヒットしたり、稲垣潤一さんが「雨のリグレット」「ドラマチック・レイン」といったヒット曲を出し、そういった都会的な大人のポップスを「シティ・ポップ」と呼び始めました。
そんな中、まさにスタイリッシュなイケメンシンガーソングライターとして人気を集め、「シティポップの貴公子」とも呼ばれたのが山本達彦さん。彼の名が初めて多くの人に知られ、オリコンにランクインするヒットとなったのが、10枚目のシングル「Last Good-bye」。山本さんは去年デビュー40周年を迎え、現在もライブを中心に活動し根強い人気を誇っています。
10月13日の1曲
「Rise」SING LIKE TALKING(1992年リリース)
卓田のひとこと
シングライクトーキングと言えば、1988年のデビュー、ハイトーンボイスのボーカリスト 佐藤竹善さんを中心とした3人組グループ。メジャーなシングルヒットこそ無いものの、アルバムの総売り上げは350万枚を超える「アルバム・アーティスト」としてJ-POPフリークの間では知る人ぞ知る存在。この曲は、1992年2月にリリースされたアルバム「Humanity」に収録され、その後シングルカットされています。
当時、佐藤竹善さんがパーソナリティを務めていたラジオ番組で、ドリカムの中村正人さんとシェリル・リンの「Got To Be Real」を元ネタにして、どっちが良い曲を作れるか?という勝負を特別企画として実施。その結果生まれたのが、ドリカムの「決戦は金曜日」、そしてこの曲「Rise」。「決戦は金曜日」に比べればシンプルなサウンドですが、こちらもかっこいい!ライブでは、アンコールの定番曲としてファンの間でも人気です。
10月6日の1曲
「Angel Night~天使のいる場所~」PSY・S(1988年4月21日リリース)
卓田のひとこと
学生時代、大学生や専門学生が1週間ずつ持ち回りでDJを担当するラジオの音楽番組「カレッジ・レディオ・ジャパン(CRJ)」でDJをしていた私。番組の中にCDの売り上げを基にしたヒット・チャートとは違う、これからブレークしそうなアーティストの曲をメジャー、インディーズ問わず、学生たちの感覚でランキング化しちゃおうというコーナーがあり、関東の各大学から集まった「CRJ委員会」で、毎回ランクを決めていました。当時、私が推していたのが男女2人組のユニット「PSY・S(サイズ)」。「サイレント・ソング」「Lemonの勇気」といった良い作品をリリースし、カレッジチャートにもランクインしていました。この曲はテレビアニメ「シティーハンター2」のオープニングテーマにもなりオリコンでも58位に入るプチブレークを果たしています。