お使いのラジオは大丈夫?

「ラジオが聞こえない!!電波がおかしいかも??」っとその前に・・・まず確認だ!今お使いのラジオやチューナー本体が故障した可能性があるよ。別のラジオやカーラジオなどでも聴いてみてね!(家にラジオが1台しかない場合は、ご近所さんに聞いてみよう)
また、ポータブル(持ち運びできるタイプ)のラジオを使っている人は、電池切れの可能性もあるから念のため確認してみてね。

HBCラジオのサービスエリアと周波数を確認しよう!!

HBCラジオは、道内17の送信所から電波を出しています。地域ごとに違う周波数で放送しているから、お住まいの地域の周波数をチェックしてみてね!
HBCラジオサービスエリアはこちらから
https://www.hbc.co.jp/hbc/hbc-guide/radio-area/index.html

建物内における受信改善方法

AMラジオの電波は、木造住宅だと室内まで届きやすいんだけど、マンションなどの鉄筋コンクリート構造の建物だと大部分が遮られてしまって、室内に電波がほとんど届かなくなってしまうんだ。最近は鉄筋作りの建物が増えてきているので、受信状態が悪くなったと相談される方も増えてきているよ。改善する方法を教えるね。

1. 受信場所を変えてみよう

まずは、鉄筋の隙間となる窓際にラジオを置いて受信してみよう。もし送信所の方向がわかっていたら、そちらの方角の窓がいいね。札幌近郊なら江別方向だよ。お部屋のなかでも受信状態が良いところと悪いところがあるから、色んなところに置いて試してみてね。

2. ラジオ本体の向き、アンテナの向きを調整しよう

ラジオの向きを変えてみると、よく聞こえる方向とあまり聞こえない方向があるのがわかるはず。多くのラジオは本体内に「バーアンテナ」といわれる受信アンテナを内蔵していて、アンテナの向きによって聞こえ方に違いがでるんだ。
ループアンテナの写真FMラジオも聞けるタイプでは、長さや方向を調整できる銀色の「ロッドアンテナ」が付いている場合があるけど、あれはFM用なので、回転させてもAM受信にはあまり影響しないんだ。
バーアンテナを内蔵しておらず、外部アンテナを接続するタイプ(コンポのチューナー等)では、付属のループアンテナの向きを変えて感度の上がる方向を探してみてね。また、アンテナのみを屋外や窓付近に設置するという方法もあるので、お試しを!

建物内における受信改善方法

1. AC電源からの雑音

お住まいの家庭用電源の配線によってはAC電源ライン(コンセント)に雑音が混入してしまう場合があるんだ。この電源を使用すると、ACアダブターを介してラジオがノイズを拾ってしまうんだ。これを回避する方法は・・・

(1)ACラインフィルターを挿入する
コンセントと電源ケーブルの間にACラインフィルターを挿入すると、雑音を取り除いたり、軽減することができるんだ。
ACラインフィルターは家電量販店・パソコンショップ等で扱っていることが多いよ!
(2)電池を使用する
電池駆動ができるラジオを持っている人は、AC電源を使わずに電池を使うのも効果的。

2. 電化製品からのノイズ

ラジオの一番の大敵はこれ!!電化製品から発生するノイズ!!
これは特定の周波数付近に現れて電波の受信の邪魔をするんだ。ちょっと部屋の中を見渡しただけでも、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、パソコン、ドライヤー、携帯電話などなど…ホントにたくさんの電化製品があると思うけど、そのほとんどがノイズ発生源と思っていいかもしれない。
これらの電化製品は本来、ラジオ放送に対して雑音障害を与えないように製造されているんだけど、中にはノイズを防ぐための部品が経年劣化や何らかの原因で故障して、製品自体は正常に動いているのに強いノイズを発生していて、ラジオ受信に障害を与えていることがあるんだ。よし、一緒にノイズ源を探して対策してみよう!

(1)ノイズの発生源である電化製品を特定する
まず、家の中のどの電化製品からノイズが出ているのか調べてみよう!
ポータブルラジオを聴きながら家の中をまわってみて、もしノイズが強くなる場所があったらその近くにある電化製品の電源を切り、ノイズが消えるかどうかを確認だ。また、家全体のブレーカーや部屋ごとのブレーカーを切断して調べるという方法もあるよ。
電化製品を特定できたら、ラジオを聴くときはその製品の電源を落とすか、それから可能な限り離れて受信してみよう!また、お買い求めの電気店などに相談して、修理や部品の交換も検討してみてね。
(2)ノイズの発生源が特定できないときは・・・
家の中で雑音源を探しても見つからないときは、家の外に雑音源がある可能性も!!!でも、マンションなどの集合住宅で近隣のお部屋に雑音源があった場合は特定するのが大変だし、近隣住民さんとの関係もあって完全に除去するのは難しいね。
何かの機会に「お宅はHBCラジオの受信状態どうですか?」と声を掛けてみて、協力してもらえるといいんだけど・・・
また、雑音源が屋外の送・配電線の場合は、お住まいの地域の電力会社などに連絡して対策をお願いしてみてください。

時間帯による受信障害

皆さんが受信しているAMの電波は、地球上空を取り巻いている電離層(電気的性質を持った大気の層)によって吸収・反射される性質をもっています。
ループアンテナの写真その中でも、AMの電波に関係する電離層は「D層」と「E層」の2つで、右の図のような性質になっているよ。実は、これが原因で特に夜間に受信障害が起きてしまうことがあるんだ。
原因は「D層」。
普段はAMの電波を吸収する働きがある「D層」が夜間には消滅してしまうために、電波は吸収されずに「E層」まで届き、反射してより遠くまで飛ぶようになるんだよ。

「なーんだ、遠くまで飛んで聴こえやすくなるんならいいことじゃない!!」と思う人も多いはず。
でも、遠くまで電波が飛ぶということは、本来なら飛んでこないはずの海外電波(韓国やロシアなど)までもが飛んできて、地域によっては電波が混信して、HBCラジオの番組が聴こえづらくなってしまうことがあるんだ・・・。
これは自然現象なので場所や時間帯によって状況が変化し、対処法は難しいんだけど、本体やアンテナの向きを変えることで軽減できる場合もあるから試してみてね。