アジア500hPa・300hPa天気図(略号AUPQ35)

AUPQ35.gif
データ更新時刻
1:25/12:55

※日本時間09時、21時に観測・発表

AUPQのAUはAnalysis Upper(上層解析)、PQはWestern North Pacific(北西太平洋)、35は300hPa天気図と500hPa天気図を組み合わせたもの。

☆300hPa天気図(上の図)のポイント
表示されているデ-タは、等高度線、等風速線、代表地点の風向・風速・気温などです。
▼等高度線…9,600mを基準にして120m毎に太い実線で表示。 高度は240m毎に表示。
低圧部中心に「L(Low)」、高圧部中心に「H(High)」が表示されています。
▼気温…等温線は描かれていませんが、6℃毎に気温値が記入されています。
また寒気の中心には「C(cold)」、暖気の中心には「W(warm)」が表示。
▼等風速線…20KT毎に破線で示されています。

等風速線や気温の傾きが大きな場所から「ジェット気流」が流れている場所を把握します。
低気圧の発達や移動とこの「ジェット気流」には密接な関係があるので、その場所を把握するのは大切なんです。

☆500hPa天気図(下の図)のポイント
表示されているデ-タは、等高度線、等温線、代表地点の風向・風速・気温(上)・湿数(下)など。
▼等高度線…5,700mを基準にして60m毎に実線で、300m毎に太い実線で表示。
高度は120m毎に表示。
低圧部中心に「L(Low)」、高圧部中心に「H(High)」が表示されています。
▼等温線…0℃基準に3℃毎(寒候期は6℃毎)に破線で、3℃毎(寒候期は6℃毎)に気温値が記入されています。
また寒気の中心には「C(cold)」、暖気の中心には「W(warm)」が表示。

この天気図から上空の「気圧の谷」や「気圧の尾根」の場所やその深まり方などを把握します。
真冬のHBCの天気予報に登場する「上空の寒気」は、この500hPa の気温をお伝えしています。
500hPaで氷点下36℃以下(時期によって変化しますが)に なってくると雪の量が多くなる恐れがあります。
地上付近に比べて非常に冷たい空気が入り込んでくると、「暖かい空気は上に上がりたい!」、「冷たい空気は下に下がりたい!」と、大気は不安定な状態になってしまいます。するとそこでは活発な対流活動が起こって、モクモクと積乱雲が発生し、冬は大雪、夏は大雨になってしまいまいす。
2000年から2001年にかけての、この冬は北海道上空に500hPaで氷点下42℃以下という猛烈に冷たい空気が溜まり続けたために、厳しい冷え込みが続きました。

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