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【道央道で高速バス炎上】「足元から煙が…」バスの乗客が語る一部始終 運転手の指示を待たずに車外に避難した乗客 いったいなぜ炎上? 北海道恵庭市

2024年09月17日(火) 16時55分 更新

 先週、北海道恵庭市の道央自動車道で高速バスが炎上した事故。
同様の車両火災が起きた時、どのように我々は行動すればよいのでしょうか。



視聴者撮影
「ええやば!」
「あつい!あつい!あつい!」

14日、恵庭市島松沢の道央自動車道で、新千歳空港に向かって走行中の高速バスが炎上しました。

火は後方のエンジン付近から出たとみられています。

事故当時、一番後ろの席に座っていた男性は、火が出る前からバスの異変を感じていました。



バスの乗客(40代)
「明らかに変な音が札幌南インター過ぎたあたりから。ガタガタガタっていう振動があってちょっとおかしいなって思った」

さらに窓の外でも…。



バスの乗客(40代)
「そこから外を見てると排気ガスにしてはちょっと多い煙が見えまして、(窓に)エンジンオイルが付着しているような感じも見受けられた」

その頃、運転席付近ではエンジンオイルの漏れや減少など異常を知らせるブザーが鳴り、運転手はバスを路側帯に停車させます。

バスの乗客(40代)
「(運転手が)『異常があるので点検してきます』とバスを出た」

乗客たちが席で待機していると…。



バスの乗客(40代)
「私の足元から煙が出てくるのが見えた。さすがにこれはまずいと。(ほかの客と)『外に出ましょう』と」



運転手の指示を待たずに、乗客はみずからの判断で車外に避難しました。

外では、運転手が自力で消火を試みましたが、乗客が避難を終えるとバスは煙に覆われ、間もなく炎に包まれました。



バスの乗客(40代)
「爆発するかもしれない危険性もあった。200メートルくらい離れている方も。人それぞれですね、バスの近くで見ている方も」



火は約2時間後に消し止められ、乗客・乗員あわせて13人にけがはありませんでした。

バスの乗客(40代)
「非常事態のときほど冷静じゃないといけない。声かけ程度で避難もできた。『今のうちに荷物出しましょう』という。誰も騒ぐこともなかった。けが人も死亡者も出なかった。そこ(冷静さ)が一番大事なんだと思った」



高速バスを運行する北海道中央バスでは、1~2か月に1度、整備士がエンジンを含めた車両の点検を行っていて、これまでに異常は確認されていなかったということです。

警察などが事故の原因を調べています。