事務所荒らしなど75件、被害総額2000万円以上…連続窃盗団の主犯格の35歳男「頭が混乱、整理してから話す」26歳元妻も犯人隠微疑い
2024年12月20日(金) 11時34分 更新
おととし5月、北海道苫小牧市内の不動産会社の事務所に侵入し、現金約15万円や外貨などを盗んだとして、23歳から35歳の男3人が逮捕されました。警察によりますと、3人は窃盗グループのメンバーで、主犯格の男が関与した事件は、75件に上っています。
建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、札幌市豊平区平岸3条12丁目の無職、小松勇一容疑者35歳と、札幌刑務所に服役している小松拓真容疑者28歳、岩見沢市の23歳の職業不詳の男です。
3人は2022年5月、苫小牧市見山町にある不動産会社の事務所にバールのような工具を使ってドアをこじ開けて侵入し、現金約15万円と外貨約3500バーツ(日本円換算で約1万6000円)、ゲーム機やバッグなど38点(時価合計約53万1200円)を盗んだ疑いがもたれています。
警察は、防犯カメラを分析するなど捜査し、事件から約3か月後の2022年8月に小松拓真容疑者と23歳の男を逮捕していましたが、小松勇一容疑者は逃亡したままでした。
その後、小松勇一容疑者は、別の窃盗事件で今年11月に逮捕され、余罪を捜査する中で、今回の容疑も固まったということです。
取り調べに対し、3人は容疑を認めていて、動機については「生活費が欲しかった」などと話しているということです。
警察によりますと、小松容疑者は、窃盗グループの主犯格で、事件ごとに仲間を変えて、金庫破りや事務所荒らし、自動車窃盗などをくり返していたとみられています。
小松容疑者以外のメンバーは、すでに逮捕されていて、小松容疑者が関与した犯行は75件、被害総額は2000万円に上るということです。
取り調べに対し、小松容疑者は「頭が混乱している。少し前の出来事なので整理してから話します」と話し、認否を留保しています。
警察は、小松容疑者を逮捕しようとした際「警察来たよ」などと声をあげて、小松容疑者を逃がそうとしたとして、元妻で26歳の女も犯人隠避の疑いで逮捕しています。