【新幹線札幌延伸】トンネル工事難航…開業は「概ね2038年度末ごろ」有識者会議が報告書提出 秋元克広札幌市長は経済対策求める可能性も示唆
2025年03月14日(金) 18時47分 更新
大幅な遅れが見込まれる北海道新幹線の札幌延伸。
国の有識者会議は、開業見込みを「概ね2038年度末ごろ」とする報告書を先ほど国土交通大臣に提出しました。
新幹線の札幌延伸時期について議論してきた有識者会議の森地茂座長は先ほど、開業見込みを「概ね2038年度末ごろ」とする報告書を中野国交大臣に提出しました。
札幌延伸をめぐっては、巨大で強固な岩盤があるトンネル工事が難航していて有識者会議は想定外のトラブルが起きれば2038年度末から、さらに数年単位で遅れる可能性も指摘しています。
有識者会議 森地茂座長
「これから掘るところに不確実性がたくさんある。(延伸は)概ね2038年度の末ごろという見込み」
報告書の提出に先立ち、札幌市の秋元市長は…。
札幌市 秋元克広市長
「(延伸の遅れがあれば)札幌のみならず、沿線の自治体、駅が設置される自治体には大きな問題。損害賠償まではいかなくても、損失ということは考えられる」
秋元札幌市長は国に対し、北海道民への十分な説明とともに、自治体などへの影響が確定すれば、何らかの経済対策を求める考えを明らかにしました。