1955年サービス開始の「177」天気予報が3月末で終了「運動会とか遠足のときに使っていた」ネット普及で利用減…「104」「タウンページ」も来年消滅へ
2025年03月19日(水) 18時10分 更新
昭和からのサービスが3月末で姿を消します。
NTTが提供する「3桁番号サービス」には警察への通報や救急、時報など様々ありますが、「177」で聞けるのが天気予報です。
・案内音声
「NTT東日本、NTT西日本の提供する177は、2025年3月31日をもちましてサービスを終了となります」
1955年のサービス開始以来多くの人が利用してきた天気予報ですが、インターネットやスマートフォンの普及などで利用回数が減少し、この春でサービス終了となります。
そもそも177で天気予報が聞けることについて、街の声は。
■「177」天気予報サービスを知っていましたか?
・30代
「(この番号何かわかりますか)えー、(天気予報)わかんなかったです」
・20代
「え?全然わからないです」
「177」について30代くらいまでの多くの人が知らなかったり使ったことがないと回答。さらに上の世代でも最後に使ったのは遠い過去のことのようです。
・60代
「もう数十年前、テレビの気象予報を聞き忘れた時とか、まだあったんだという感じ」
・60代
「最近はスマホに頼ってかけていないですね、昔は子どもの運動会とか遠足とかそういう時に使っていました、お弁当の用意もあったのでかけていた」
・50代
「出かける時の出先の天気とか、全部言うので待ってないといけない、(聞きたい地域が出てくるのを?)けっこう気を抜くと終わっちゃってもう1回とかあった気がする」
・40代
「自分が子どもの時に自分の遠足の前の日にという感じ、その時も母に使っていい?と聞いて使った記憶がある、今なら無料で情報が全部わかるので無くなるのは仕方がない」
■かつては1日あたり82万回利用も最近は1万5000回ほどに減少
この177天気予報サービスですが、1988年ごろには年間3億回、1日あたりおよそ82万回も利用されていました。
しかしインターネットの普及などで手軽に天気情報を得られるようになったことで利用者は減少し、おととしには年間556万回、1日あたり1万5000回ほどになっていたということです。
■「177」以外にも今後サービス終了が予定されているもの
・番号案内「104」タウンページも来年3月末まで
「104」番号案内サービスと職業別電話帳タウンページについて、スマートフォンの普及などで電話番号の検索方法が多様化、利用数が大幅に減少していることなどから、来年3月末で提供終了が決まっています。
■この春、なくなるものは他にも
・乳製品などを販売する「明治」は180ミリリットルサイズのびん入り4商品を3月末で販売終了すると発表
サステナブル意識の高まりから環境配慮を重視したことや、びん自体の調達が難しくなったり、製品の生産ラインが老朽化していることが理由だそうです。
北海道では、主に宅配用の商品として取り扱われていました。
他にも森永乳業も、去年3月にびん入りの7つの商品を販売終了するなど、びん入り商品がなくなるのは全国的な流れになっているようです。
一方で、中にはびん商品の魅力に注目し、今後の生産継続を表明しているところもあり、すぐに身近なところにあるびん牛乳が姿を消すというわけではなさそうです。