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「私を迎えに来て」引き取りを待つ“放置自転車”11月30日で公共駐輪場閉鎖で保管場所に移動 保管期間は来年3月20日まで 札幌市

2024年12月03日(火) 20時30分 更新

「私を迎えに来てほしい!」札幌市では、この時期、こんな「声なき声」が聞かれます。雪が降るとあまり使われなくなるものなのですが、その「声」の主に心当たりのある方、いませんか?

その声の主が、こちら…ずらりと並んだ自転車です。

電動アシスト自転車に…。スタイリッシュなロードバイク…。その一方で。

和久井有紀乃記者
「こちらにはたくさんの自転車が並んでいますが、中にはかごに穴が開き、全体的に錆びついている自転車もあります」



これらすべて、駐輪場に放置された自転車です。



札幌市自転車対策担当課 安井太郎さん
「この時期は市内全体で2000台を超える自転車が(保管場所に)移動しております」



11月30日に札幌市の公共駐輪場が閉鎖されたことに伴い、市は置きっぱなしにされていた自転車を市内の6つの保管場所に移動させました。



ここ、白石区の北郷保管場所には、そのうちおよそ570台が保管されています。



今回、対象になった自転車の保管期間は来年3月2日まで。



ただ、課題は引き取られる割合の低さです。

札幌市は、駐輪場での告知のほか、防犯登録されている自転車は、持ち主に手紙を送るなど呼びかけを強化。



そうした中でも毎年の引き取り率は、およそ2割にとどまるのが現状で、市側の負担も大きいといいます。



札幌市自転車対策担当課 安井太郎さん
「廃棄処分費用は、年間100万円程度かかっている。移動や作業の手続きなども負担に」

通勤や通学、そしてふだんの生活で活躍していたあなたの相棒が、保管場所で待っています。

北海道ニュース24