【同僚女性教諭殺害】38歳男の差し戻し審で釧路地裁は懲役12年の判決 「殺人罪」の適用で1審の懲役6年6か月から懲役12年に
2025年02月20日(木) 14時51分 更新
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2022年、北海道帯広市で元同僚の女性教諭を殺害した罪などに問われている男のやり直しの裁判員裁判で、釧路地裁は20日、「殺人罪」を適用し、被告に懲役12年の有罪判決を言い渡しました。殺害された宮田麻子さん
高校教諭だった片桐朱璃被告(38)は2022年5月、帯広市で元同僚の宮田麻子さんの首を車のシートベルトで締めて殺害するなどした罪に問われています。遺体が埋められていた雑木林(2022年5月、帯広市)
1審の釧路地裁の裁判員裁判では「同意殺人罪」が適用され、懲役6年6か月の判決が言い渡されましたが、控訴審で札幌高裁は「1審判決は宮田さんの心理状態などを総合的に検討する視点を欠いていて不合理」として、審理を釧路地裁に差し戻していました。控訴審初公判の時の片桐被告
審理を釧路地裁に差し戻した札幌高裁の成川洋司裁判長(2024年12月)
差し戻し審で弁護側は、あらためて「同意殺人罪」の適用を求め、検察は「宮田さんは、被告だけが生き残ることに同意していない」として「殺人罪」の適用を求めていました。片桐朱璃被告
20日の判決で、釧路地裁は「殺人罪」を適用し、懲役12年の判決を言い渡しました。