伐採作業中に倒木の下敷きになり男性死亡 安全対策をとらず作業させた疑い 男性の勤務先の会社と社長を書類送検 北見労働基準監督署
2025年03月12日(水) 16時30分 更新

去年12月、北海道大空町の山林で伐採作業をしていた男性が倒れた木の下敷きになり死亡した事故で、北見労働基準監督署は男性の勤務先の会社と社長を労働安全衛生法違反の疑いで、11日書類送検しました。
書類送検されたのは、大空町の「フナキ」とこの会社の社長です。
この事故は、去年12月、大空町東藻琴の山林で、伐採作業をしていた56歳の男性作業員が、徒歩で移動中に倒れてきた木の下敷きになったもので、男性は搬送先の病院で死亡しました。
北見労働基準監督署によりますと、男性の勤務先の会社と社長は、伐採する木の周辺に作業員を立ち入らせた疑いが持たれています。
労働安全衛生法では、伐採作業を行う場合は、伐採する木の高さの2倍に相当する距離を半径とする円形の内側には、作業員を立ち入らせてはならないと規定されています。
北見労基署によりますと、当時は立ち入り禁止の措置が取られておらず、誰でも立ち入ることができる状態だったとみられていたということです。