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車道に人があふれる危険な「停留場」停車位置を7.5m手前にずらして約30人分のスペースを確保「乗客の利便性向上を図る」函館市の路面電車

2024年08月30日(金) 18時27分 更新

北海道函館市の観光地巡りに頼りになる路面電車ですが、一部の停留場で乗車位置を変更しなければならない事態となっています。理由は、観光客の増加です。

8月22日の午前、函館市電の函館駅前停留場の様子です。



観光客らで乗車待ちの列が停留場の外まで続き、車道にあふれてしまいました。

30日朝の函館駅前停留場です。

30日の通勤時間帯は、そこまで混雑していませんが、今シーズンは観光客の急増などもあって、週末などは、大きなイベントがあると停留場から人があふれてしまいます。

このため、函館市は函館駅前停留場の湯の川方面について、人があふれる事態を抑えようと8月30日から乗車位置を変更しました。

藤田忠士記者
「従来は停留所の真ん中が乗り口だったのですが、このスペースがムダになるため先端のここが乗り口となりました」



これまで、電車を停留場にすっぽりと収まる位置で停車していましたが、約7.5メートル手前で停車して乗車口をずらすことで、約30人分のスペースを確保できるようにしました。



函館市企業局交通部 湊公宏事業課長
「計画的に立哨(乗客整理)を立てて、お客様の安全確保をしたり増車をしているんですけども、突発的な混雑に対応するためには、乗車位置を下げてお客様の利便性向上を図っております」



函館市は、花火大会や祭りなどのイベントのときは、市電を増便したり停留所に新たに人を配置したりするなどの対応をしていて、スムーズで安全な運行に努めていくと話しています。