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『ワイドトレッドスペーサー』自ら購入し不正改造 脱落タイヤ4歳女児直撃で車を所有者する50歳の男「私自身にも責任が…」運転者以外が過失運転傷害罪で起訴となれば異例

2024年07月09日(火) 18時14分 更新

脱落したタイヤが4歳女児を直撃した軽乗用車(去年11月 札幌市西区)
脱落したタイヤが4歳女児を直撃した軽乗用車(去年11月 札幌市西区)

去年11月、札幌市西区で、不正に改造された車からタイヤが外れて女の子に当たった事故で、車の所有する男が、カー用品店で改造の部品を購入していたことが新たに分かりました。

北海道江別市の50歳の会社員の男は、去年11月、札幌市西区で、所有する軽乗用車の点検を怠ったまま、知人の男に運転を依頼、脱落したタイヤが4歳の女の子に当たり、けがをさせた疑いが持たれています。

事故現場(去年11月 札幌市西区)
女の子はいまも意識が戻っていません。

女児の意識は今も戻っていない
男は、去年10月に軽乗用車を不正に改造した疑いでも、知人の男とともに逮捕されていましたが、警察のその後の調べで、ワイドトレッドスペーサーと呼ばれる部品を自らカー用品店で購入し、タイヤを車体の外にはみ出させる不正改造を行っていたことがわかりました。

事故を起こす直前の軽乗用車
男は、不正改造の容疑を認め、過失運転傷害の容疑についても「しっかり点検しなかったからです」「確認を怠った私自身にも事故が起きた責任がある」などと話し、認めているということです。

札幌地検は軽乗用車の所有者の50歳男を処分保留で釈放
車の運転者以外が過失運転傷害の罪で起訴されれば、全国でも極めて珍しい事例となり、その判断が注目されていましたが、札幌地検は10日、男を処分保留で釈放しました。