「令和の米騒動」止まらないコメ価格の高騰で生産地が増産へシフト…全国の作付面積約3%増の見通しも備蓄米放出で変わる可能性も
2025年02月21日(金) 19時54分 更新
「令和の米騒動」の再来は防げるのでしょうか。農林水産省は今年の全国のコメの作付け面積が去年と比べて3%ほど増える見通しになることを発表しました。北海道内も過去最大の増産となりそうです。
農林水産省によりますと、今年の主食用に育てるコメの作付け面積は、全国でおよそ129万7000ヘクタールになる見通しで、去年の実績に比べて3%増えています。
北海道は4%増のおよそ8万7000ヘクタールで、増加率としては、国による減反政策が廃止された2018年以降で最大です。
去年のコメ不足や最近の価格高騰を受けて、北海道を含むコメの生産地が増産に踏み切る意向を示していることが背景にあります。
北海道上川地方の鷹栖町の農業、平林悠さんは、作付け面積が広がることを歓迎しています。
たかすタロファーム 平林悠社長
「おいしい米をしっかりたくさん作ることが、米農家の責務だと思う。国内需要をしっかり満たしたうえで、海外で日本の米をどんどん外に売っていけるといいのではないか」
一方で、現在のコメの店頭価格は去年の2倍に迫っていて、3月下旬にも農水省が市場に放出する備蓄米の影響によっては今後、作付け面積の目安が変わる可能性もあるとしています。