キャベツ高値止まらず…農水省発表の平均価格534円と平年の約3倍!「お好み焼き」「トンカツ」を乗り切る食材と工夫レシピ
2025年01月17日(金) 18時20分 更新
キャベツの高値が止まりません。1月15日農林水産省が発表した先週のキャベツの平均価格は平年と比べて約3倍の534円。この状況に代わりとなる食材はないのでしょうか?乗り切るレシピをフードコーディネーターに聞きました。
・キテネ食品館手稲店 田中秀敏店長
「僕も八百屋長くやっているけど、こんなこと一度もなかったね、これだけ1か月も1か月半もずっと高値が続いているのは、記憶にはないね。値段は例年の最低でも2倍、下手したら3倍」
■キャベツ高騰の原因
愛知県、千葉県など本州の主な産地が干ばつで生育不良となったため、出荷量が減少してしまったのが原因です。
農林水産省の最新の価格調査によりますと、キャベツ1キロ当たり534円。平年に比べておよそ3.3倍です。
■店のキャベツの値段は?
札幌市内のスーパーや小売店、道の駅など6つの店で17日の値段を調べてみました。(15センチくらいの1玉)
・キテネ食品店手稲店:430円
・食品スーパーマルコ東苗穂店:626円
・八百丸光星店:321円
・畠山商店東札幌店:538円
・深澤青果本店:429円
・道と川の駅花ロードえにわ直売所かのな:700円
■街で50人に聞いた…買うかどうかの値段の境界線
・女性
「安くならなくて困りますね。400円超したら買わない。390円なら買うかな」
・女性
「高いので、ロールキャベツは無理です。400円ですかね。(何か工夫していることはありますか?)かさ増し。玉ねぎを入れたり、ニンジン入れたり、安い食材を入れて、かさ増し」
・男性
「希望は300円ぐらいでしょうね。今、500円以上するね。食費が倍ぐらいになった感覚しますね」
・女性
「1玉買うことはあまりなくて、共働きなのでちょっと使いきれないので、カットされているものを買うことが多いんですけど」
・女性
「なまら高いし、1玉売ってないよね。250円~300円くらいかな。丸ごと売ってないから探して探してやっと、4分の1を見つけて、300なんぼだったもんね。(何のお料理したんですか?あの時は、もつ鍋。どうしても食べたかったから」
・男性
「私はキャベツが好きなので500円。栄養が素晴らしいし、ホイコーローにしても千切りにしてもなんにしてもおいしいので」
街で50人に調査した結果、300円台から400円までが一番多くなりました。
■キャベツの代わりになる食材は
キャベツの代わりに何を使ったらよいか?レシピ開発もするフードコーディネーターの菊田ゆりかさんに聞いてみました。
◇「お好み焼き」の場合
キャベツの代わりになるのはジャガイモ。メークインをスライサーでカットしてお好み焼きにいれると食べ応えもアップして、シャキシャキ感も楽しめる。ポイントは、水にさらして、でんぷんを抜くこと。
◇「トンカツ」の場合
トンカツに添えるのは、大根の千切り。さらにカイワレやシソを入れると、いろどりもよくさっぱりとして美味しくいただけます。
◇「モツ鍋」の場合
もつ鍋には、白菜を使うと、食材のうまみを吸うのでおいしくなるそう。レタスでもOK。
■キャベツ高騰はいつまで
・札幌市中央卸売市場青果担当者によりますと、キャベツの市場相場は来週から徐々に下がっていく見通し。天気が回復して、本州の生産が増えてきたため、来週以降は1週間単位で100円ずつ下がっていくイメージ。
ただし、すぐに小売価格に反映されるとは限らない。スーパーや小売店では、赤字覚悟で安くしているところは、経営を維持していくために、これまでの赤字補填で、今の値段が少しの間続くかもしれないということです。
価格が落ち着くのは3月。気温が上がり収穫量が増えて価格が安定する見通し。
しばらくキャベツ入りのお好み焼きは我慢ですかね。今安い野菜で、工夫してしのくしかないですね。