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商業の教諭が「情報」、理科の教諭が「水産」、音楽の教諭が「理科」を…必要な免許ないまま授業 道立高校3校で発覚 北海道教育委員会

2025年04月05日(土) 08時43分 更新

北海道教育委員会が入る道庁別館
北海道教育委員会が入る道庁別館

 北海道教育委員会は、北海道立高校3校で、必要な教員免許を持たない教員ら3人が授業を行っていたと発表しました。
高校側は、2日までに保護者に説明会を開いて経緯を説明しています。

必要な免許を持たないまま教員らが授業を行っていたのは、釧路明輝高校、礼文高校、羅臼高校の3校です。

道教委によりますと、3月下旬、釧路市の釧路明輝高校から、1学年の必修科目「情報」を担当していた非常勤講師が、この科目に必要な免許を持たないまま、2年間授業をしていたと申告がありました。

この非常勤講師は「商業」の免許を持っていましたが、「情報」の免許は持っていませんでした。

この申告を受け、道教委がすべての道立高校に調査を行ったところ、礼文高校で「水産」の授業を約5年間、羅臼高校で「理科」の授業を約5年間、それぞれ必要な免許を持たない教員が授業をしていたことがわかりました。

釧路明輝高校については、高校側が免許状の確認を怠っていたことが原因だということで、学習指導要領に沿って行われたかを確認し、改めて生徒の単位を認定するいうことです。

また、礼文高校、羅臼高校については、高校側が道教委に提出する教科外担任の許可申請を怠っていたためで、対象の生徒が卒業していることから、単位の認定について取り消すことはないということです。

道教委は、再発防止に努めるとしています。

■必要な免許を持たないまま授業をしていた高校3校
《釧路明輝高校・非常勤講師》
「情報」の授業担当(2年間)→所有免許は「商業」

《礼文高校・教諭》
「水産」の授業担当(約5年間)→所有免許は「理科」

《羅臼高校・教諭》
「理科」の授業(約5年間)→所有免許は「芸術(音楽)」

北海道ニュース24