勤務先の口座から470万円を引き出し横領した疑い 57歳の女「間違いない」“使途不明金3200万円”警察が余罪を捜査 北海道伊達市の社会福祉法人
2025年02月19日(水) 17時45分 更新

2022年11月までの4年間に勤務先の口座から約470万円を着服し横領したとして、57歳の女が逮捕されました。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、洞爺湖町入江のパート従業員、猪股美枝子容疑者57歳です。
猪股容疑者は、2018年7月31日から2022年11月28日までの4年間に勤務していた社会福祉法人の預金口座から、24回にわたって現金470万7000円を引き出して着服し、横領した疑いが持たれています。
警察によりますと、猪股容疑者は2008年3月ごろから、この法人の総務係長兼会計取扱者として、経理業務などに従事していました。
法人の運営費は、当時複数の口座で管理されていて、猪股容疑者は通帳や印鑑を持ち出して、金融機関で現金を引き出していたとみられています。
2023年4月の人事異動で、猪股容疑者が担当から外れ、後任者が引き継いだ際に、約70万円の使途不明金が発覚。
上司らが猪股容疑者から聴き取りをした結果、過去にも口座から何度も着服していたことを申告したということです。
警察は裏づけが取れた470万7000円について19日、猪股容疑者を逮捕しました。
取り調べに対し、猪股容疑者は「横領したことは間違いない」と話し、容疑を認めているということです。
法人側の調査では、使途不明金は3200万円にも上っているということで、警察は猪股容疑者が関与していないか裏づけ捜査を進めています。
猪股容疑者が着服した金には、町の補助金も含まれていて、この社会福祉法人は「再発防止向けて、管理責任者を一新した上で信頼回復に向けて努めている。関係者はじめ町民にご心配とご迷惑をおかけしました」とコメントしています。
猪俣容疑者は、使途不明金が発覚後の2023年8月に懲戒解雇されています。