北海道の日本海沿岸を襲う巨大地震の被害想定は最大で死者7440人 建物の全壊が1万5900棟…揺れが大きく、短時間で津波到達が特徴
2025年03月12日(水) 19時00分 更新
北海道は、日本海沿岸で巨大地震が起きた場合の被害想定を、初めてまとめました。
死者は、最大で約7400人、建物の全壊は約1万5900棟に上ります。
道は、北海道南西沖などの断層でマグニチュード7以上の巨大地震で津波が発生した場合、日本海沿岸(松前町~稚内市)の33市町村の人的被害や建物被害を推計しました。
その結果、冬の深夜に巨大地震が発生し、早期避難率が低い場合に、北海道内の死者は、最大で約7440人に上り、そのほとんどが、津波による犠牲者とみられることが分かりました。
また、建物の被害は揺れや液状化、津波によって最大で約1万5900棟が全壊するということです。
日本海沿岸は、陸地の近くに震源となる断層があるため、揺れが大きく、短時間で津波が到達するのが特徴とされています。
道は近くこの被害想定を公表し、市町村に防災対策の強化を促す考えです。