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八戸発のフェリー『シルバーブリーズ』苫小牧西港で消波ブロックに乗り上げ座礁…予定より到着が12時間遅れたトラックは輸送スケジュールに大きな影響も 北海道苫小牧市
2024年07月02日(火) 18時03分 更新
2日未明、北海道苫小牧西港でフェリーが座礁した事故。
乗客は、無事に船を降りましたが、到着は大幅に遅れ、仕事などに影響を受けました。
菊地正智カメラマン
「フェリーが消波ブロックにぶつかっています」
座礁したのは青森県八戸発、苫小牧行きの川崎近海汽船のフェリー『シルバーブリーズ』です。
海上保安庁によりますと、2日午前1時すぎ、苫小牧西港で「入港中に入口付近で乗り上げた」と乗員から通報がありました。
乗船していた20代のトラック運転手
「海特有の揺れが5秒間ぐらい」
この20代の男性は、トラックで冷凍食品などを運ぶ途中でした。船を降りることができなくなったため、乗客には、朝食として備蓄用のレトルトカレーが提供されました。
ただ、座礁で足止めされたことで、積み荷を運ぶ計画は大きく狂ったといいます。
乗船していた20代のトラック運転手
「本来(到着後に)また、2日違う荷物を積んで本州に行く予定だった。その分の売り上げがまるまる無くなるわけだから…会社からすれば」
海上保安庁は、満潮に合わせ、民間のタグボート4隻でフェリーを引っ張る作業を始め、午後0時半すぎに苫小牧西港に着岸させました。
乗客乗員140人にけがはありませんでしたが、船を降りたのは予定よりも12時間遅い、午後1時半すぎでした。
青森からの乗客
「3回ぐらいガガガッという横揺れに感じた」
「大丈夫なのか…下りれるのかなっていう話をした…沈んだりしないのかなという感じ」
運輸安全委員会は3日以降、現地に入って事故の原因を調べる予定です。