北海道砂川市で創業した化粧品ブランド『SHIRO』の工場が人気 ブレンダーラボにキッズスペース…カフェも 創業の地に“おしゃれな工場”を作った理由
2025年02月14日(金) 18時30分 更新
「お菓子」や「革製品」などのマチとして知られる北海道空知地方の砂川市。
このマチで創業した化粧品ブランドの工場が市民やファンの人気を集めています。
札幌市から車で1時間半、空知地方の砂川市です。発電所や化学工場が集まる工業団地の隅に、おしゃれな建物があります。
東京の化粧品ブランド『SHIRO』の工場、「みんなの工場」です。
メイクアップやフレグランスなどの人気商品が産まれる工程を見学でき、買うこともできます。
高橋智也記者
「こちらのブレンダーラボでは石鹸やフルーツなどの香りを調合して、自分だけの香水を作ることができます」
世界でただひとつの「マイフレグランス」を作ることができる「ブレンダーラボ」も商品開発を手がける工場ならではです。
工場は全面ガラス張りで製造工程がすべて丸見え。
キッズスペースやカフェ、も設けられ、「みんなの工場」の名の通り、観光客やファンだけでなく地元の人にも親しまれています。
砂川市民の子ども
「キッズルームがあったり香水を試せるところがある。楽しいです。結構田舎なので印象的な工場ができてうれしい」
砂川市民の女性
「コスメを見たりカフェ利用したり、リフレッシュできる。いい場所ができてよかった」
国内外に29の店を構えファンが多い「SHIRO」なぜ砂川市に工場を作ったのでしょうか。
みんなの工場bySHIRO 武田浩平 工場長
「いまの砂川の現状は人口減が進んでいる。砂川で創業できたからこそ、砂川のために恩返しできる施設を作りたい」
昨年度、砂川市を訪れた観光客はおよそ148万人。前の年度と比べて3割近くも伸びています。
地元のものづくりやスイーツなどの食文化を体験できるうえ、札幌市や小樽市など定番の観光地を避けて旅する「じゃない方観光」のブームも砂川市の追い風になっています。
元夕張市長の鈴木知事も工場が持つポテンシャルに注目しています。
鈴木直道 知事
「空知管内には(観光の)場所が少なくなってきているので、砂川にとっても意味では大きいし、空知地方にとっても重要な取り組みになる」
住民も観光客も集める「工場」が、マチの魅力をつくり出しています。