【大阪・関西万博】シンボル“大屋根リング”設計・藤本壮介さんの故郷、北海道東神楽町にも…複合施設「はなのわ」に込めた思い「みんなここに集まって」
2025年04月14日(月) 19時38分 更新
13日に開幕した大阪・関西万博。そのシンボル、「大屋根リング」を設計した建築家による「リング」が実は北海道内にもあるんです。
そのデザインに込めた思いとは。
13日、ついに開幕した大阪・関西万博。初日は約12万人が詰めかけました。
会場でひときわ目を引くのが、世界最大の木造建築物、「大屋根リング」です。1周は約2キロ。
さまざまなパビリオンを内側に取り込み「多様でありながら、ひとつ」という理念を表しています。
一方、万博会場から1200キロ離れた北海道上川郡東神楽町にも、リング状の建物が…。
2024年8月にオープンした「はなのわ」は、役場機能を中心に診療所や大型ホールなどがリング状の回廊で結ばれた複合施設です。
建築家 藤本壮介さん(53)
「この円でリングを作って求心的な場所を作った。ここにみんなが集まってくるんだよと、そういう場所を作りたくて」
設計したのは、東神楽町出身の建築家、藤本壮介さん。
万博の会場デザインプロデューサーとして大屋根リングを手がけました。
はなのわのリングにも、藤本さんのアイデアがたくさん詰まっています。
山望 記者
「『はなのわ』は藤本さんのデザインらしく、リングの両側に木柱がたくさん立っています。この施設は町役場を中心に古くなった診療所などをまちの施設をひとまとめにすることで生まれました」
藤本さんはふるさとの人たちが心地よく過ごせる場所にしようと丁寧に議論を重ねて設計。
できあがった「はなのわ」の模型を見た地元の子どもたちは目を輝かせました。
建築家 藤本壮介さん
「大切な地元ですので、この場所をこれからの子どもたち、それから町民の方々、ずっと長く愛着持って使っていただけるような」
12日は、マチで生まれた子どもたちにいすを贈る「君の椅子」の贈呈式も行われました。
万博の「大屋根リング」は閉幕後に解体される予定ですが、東神楽町の「はなのわ」は地域の人をつなぎ生き続けます。