「日本最東端」東根室駅や「日本最北の秘境駅」抜海駅も…JR北海道 5つの無人駅廃止 鉄道ファンや住民が最後の別れ 維持費削減のため
2025年03月14日(金) 17時45分 更新
JR北海道は、15日のダイヤ改正で、北海道内の5つの無人駅を廃止します。
それぞれの駅には住民や鉄道ファンが集まり、長年の労をねぎらいました。
JR北海道は、管理費用の削減を目的に15日、利用者が少ない北海道内5か所の無人駅を廃止します。
滝川市の根室線・東滝川駅では、最後の営業日の14日、地元の住民らが訪れ、大正時代からマチを見つめてきた駅に別れを告げました。
住民
「思い出がたくさんありますけど、時代の流れといってもやむをえない」
「もう少し利用すればよかったかもしれないと思っている」
根室市の花咲線・東根室駅です。
「日本で最も東にある駅」としてファンに知られた駅ですが、長年、地元の高校生の通学にも利用されてきました。
駅にはファンとともに住民らも駆けつけ、思い出深い駅との別れを惜しんでいました。
住民
「長年ずっとあった駅ですから、きょう限りでなくなるのはちょっと悲しい。最後は元気よく見送ってあげたい」
東根室駅は15日廃止され、「日本最東端」の称号を隣りの根室駅に譲ります。
こちらは、稚内市の宗谷線・抜海駅です。
日本海の強い風に耐えてきた古い木造の駅舎は、その風情から「日本最北の秘境駅」と呼ばれてきました。
住民の要望で、3年前からは稚内市が維持費を負担し、駅を存続させてきましたが、今年度限りでの打ち切りが決まり廃止となりました。
愛媛から
「地元の人が駅を盛り上げようと最後まで頑張っている姿を見て、すごく愛を感じた」
抜海町内会 森寛泰 会長
「とても残念だが、ここまでたどりつけたのは皆さんのおかげと感謝している」
JR北海道は、今回の駅の廃止で、年間500万円が削減できると説明しています。