暴力団員であることを隠し生活保護を受給 「可能性のある人が…」札幌市が相談し発覚 40歳無職の男「暴力団員ではありません」
2024年11月26日(火) 08時00分 更新
暴力団員であることを隠し、今年5月から11月にかけて、生活保護費約16万円をだまし取ったとして、札幌市の40歳の無職の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、札幌市中央区に住む40歳の無職の男です。
この男は、遅くとも今年4月8日ごろから暴力団員として活動していたにもかかわらず、その事実を隠し、5月1日から11月1日にかけて合計8回に渡って、生活扶助費や住宅扶助費、合計16万4616円をだまし取った疑いが持たれています。
今年3月、警察は札幌市保健福祉部から「暴力団員として活動している可能性のある人がいるので調べてほしい」と相談を受け、裏付け捜査を進め、男を逮捕しました。
生活保護法では、暴力団員として活動する場合、速やかに市に届け出ることが義務付けられていますが、男は札幌市に届け出ず、不正に生活保護を受給していました。
警察によりますと、男は2021年から生活扶助費などを受給していたということです。
取り調べに対し男は「暴力団員ではありません」と容疑を否認しているということで、警察は事件のいきさつや動機などについて調べを進めています。
札幌市は不正受給額が確定次第、男に弁済を求めるとしています。