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【女子高生転落殺害】当時19歳だった女の被告(20)の初公判 弁護側は「慕っていたのは事実だが…犯行の大半は内田梨瑚被告の指示」と情状酌量を求める

2025年02月27日(木) 18時21分 更新

当時17歳の女子高校生が転落死した神居古潭の橋(北海道旭川市)
当時17歳の女子高校生が転落死した神居古潭の橋(北海道旭川市)

2024年に北海道旭川市で、女子高校生を橋の上から転落させて、殺害した罪などに問われている当時19歳だった女の被告(20)の裁判員裁判が、27日から始まり、被告は起訴内容を認めました。

旭川市の無職で、犯行当時19歳だった被告(20)は、2024年4月に女子高校生を車で連れ去り、旭川市の神居古潭の橋から転落させて、殺害した罪などに問われています。

内田梨瑚被告(22)と共謀し、被告(20)が被害者を転落させたとされる現場
事件では、犯行を主導したとして旭川市の無職・内田梨瑚被告(22)も逮捕・起訴されています。

殺人などの罪で逮捕・起訴されている内田梨瑚被告(22)
27日から裁判員裁判が始まった被告(20)は、犯行当時19歳の『特定少年』でしたが、少年審判で刑事処分が相当として検察官送致され、2024年8月、検察が北海道では初めて、被告の名前を公表して起訴しました。

27日に旭川地裁で開かれた初公判で、被告(20)は「間違いないです」と起訴内容を認めました。

被告の初公判(27日・旭川地裁)
冒頭陳述で、検察は犯行について「内田被告と同様の役割を主体的に果たし、恩義や仲間意識から犯行に加担した」と指摘しました。

検察側は「恩義や仲間意識から犯行に加担した」と指摘
一方、弁護側は「内田被告を慕っていたのは事実だが、同時に恐怖心もあり、顔色を伺いながら過ごしていた」と主張し、「犯行の大半は内田被告の指示で、罪を認めて深く後悔している上、まだ若く、更生できる」として情状酌量を求めました。

裁判の争点は『量刑』で、3月3日には内田被告が、検察側の証人として出廷します。

3月3日には内田被告が検察側の証人として出廷
今回、裁判が始まった女の被告への判決言い渡しは、3月7日の予定です。

裁判員が行われている旭川地裁
■【おことわり】
HBCでは、18歳と19歳の特定少年の被告を実名で報じるかどうか、事件ごとに判断しています。今回の事件は、1人の高校生の命が失われた結果の重大性、社会的影響の大きさなどを総合的に判断した結果、地上波テレビ放送では実名で報じることにしました。なお、デジタル配信の記事は、半永久的に残るインターネットの特性を考慮して匿名で報じています。

北海道ニュース24