民話のアニメで「海」を学ぶ 「武井の島」を舞台にした「ムイとアワビの合戦」がお披露目
2025年02月18日(火) 16時31分 更新
全国の海にまつわる民話をアニメにして後世に伝えたい。そんなプロジェクトが7年前から進められています。
18日、北海道函館市を舞台にした作品が完成し、お披露目されました。
その民話は、函館市の戸井地区に実際にある「武井の島」を舞台にした「ムイとアワビの合戦」です。
神様も困り果てるほど仲の悪いムイとアワビの2種類の貝。
仲間を呼んでの大合戦を見かねた神様は、このままでは互いに全滅してしまうと仲裁に入り、「武井の島」を境に両者を分けて暮らすことにさせた、というお話です。
アニメは、全国の海にまつわる民話を後世へ語り継ぐプロジェクトを行う、日本昔ばなし協会と日本財団が制作。
18日は完成を記念し、地元の小学生にお披露目されました。
鑑賞した小学生
「海に神様がいるのかなと思った」
「地球温暖化で生き物たちが苦しくなるのを、止められるようになってみたい」
日本昔ばなし協会 沼田心之介代表理事・アニメ監督
「こういった話があることをアニメを通して知ってもらい、海に対する考え方・海の生物のこと、海に関心を持ってもらえるとうれしい」
会場では、ムイとアワビにふれあうイベントも行われ、小学生たちは民話をより身近に感じていました。