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北海道ニセコ町の食材を使った“こども食堂”ならぬ「おやこ食堂」 地域の大人を巻き込んだ子どもたちの“第3の居場所”作りを目指す取り組み

2024年09月11日(水) 19時51分 更新

8月、北海道後志地方のニセコ町で開かれたのは“こども食堂”…ではなく「おやこ食堂」。

地元の食材を持ちより目指したのは、子どもたちの「居場所づくり」でした。



8月23日、およそ170人の親子連れがニセコ町のホールに集まりました。

和久井有紀乃記者
「地元の食材にこだわった料理が、ずらーっと並んでいます」



名付けて“おやこ食堂”。野菜たっぷりのカレーに、ほくほくのポテトサラダ!子どもが好きなメニューばかりです。



企画したのは、ニセコ町の地域おこし協力隊、吹越広一さんです。

この日、朝7時に畑を訪れた吹越さん。収穫したのは“おやこ食堂”で使うブロッコリーです。



農家の人が、とれたてを寄付してくれました。集まったニセコ産の野菜やコメ。

ニセコ町内で、郷土料理のワークショップなどを手がけるグループが中心となって、テキパキと調理していきます。



地域の大人を巻き込んだ、子どもたちのための「食堂」の取り組み。

吹越さんは、子どもたちには、家でも学校でもない“第3の居場所”が必要だと考えています。



ニセコ町地域おこし協力隊 吹越広一さん
「子どものいじめや自殺のニュースをテレビで見て、僕自身が子どもたちに対して、何かできることがないかと考えて、子ども食堂だったら、自分でもできるんじゃないかな」

吹越さんは去年、小学生向けの“こども食堂”を開催。今回は“親子”に対象を広げました。

子ども「おいしいです!」



(Qみんなと食べるのどう?)

子ども「めっちゃ楽しい!」

保護者「みんなで食べる機会が最近なかったので、参加できてよかった。いい取り組みだなと思ったた」



ニセコ町地域おこし協力隊 吹越広一さん
「おいしいと言ってくれた子どもたちが多いので、次回に向けて改善策もたくさんあると思うけれど、努力していきたい」

笑顔が広がった“おやこ食堂”。今後は、世代を超えて誰もが交流できる“地域食堂”の開催を目指しているということです。