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同僚が発見“部隊の雨がっぱ”がフリマサイトに…航空自衛隊の備品を出品して8万円近くを不正に稼いだとして2等空曹を懲戒免職 千歳基地

2025年03月26日(水) 16時16分 更新

懲戒免職処分となった2等空曹が所属していた航空自衛隊千歳基地
懲戒免職処分となった2等空曹が所属していた航空自衛隊千歳基地

 北海道千歳市の航空自衛隊千歳基地に所属する30代の男性自衛官が、部隊の備品などを無断でフリマサイトに出品し、8万円近くを不正に得ていたとして、26日付で懲戒免職となりました。

懲戒免職処分を受けたのは、航空自衛隊千歳基地 特別航空輸送隊整備隊に所属する30代の2等空曹です。

航空自衛隊によりますと、2等空曹は2017年9月ごろから2021年5月ごろにかけて、ラベルプリンター用カートリッジ33個や雨がっぱの上着、整備用工具16点、自衛官募集用ポスター12枚など部隊が管理していた備品をフリマサイトで販売し、あわせて7万6000円余りの利益を不正に得ていたということです。

こうした備品は基地の補給倉庫や事務室の棚に保管されていました。

2024年8月、同僚が、フリマサイト上に部隊で使用している雨がっぱの上着が出品されているのを見つけ、上司に報告しました。

上司が2等空曹に確認したところ出品を認めたということで、航空自衛隊は2等空曹を3月26日付で懲戒免職処分にしました。

2等空曹は、航空自衛隊からの聞き取りに対し「ラベルプリンター用カートリッジについては、いずれ使用する予定だったものの、近々使う予定のない在庫分であれば、いま必要としている人に使ってもらった方が有効活用になると考えた」「廃棄予定の物品が廃棄されるのがもったいないと思った」などと説明しているということです。

航空自衛隊千歳基地の空将補 田中信隆司令は「厳正な規律を求められる自衛官としてあるまじき行為。今後さらなる規律の維持に務め、このような服務規律違反を再び起こさぬよう、教育指導に努めていく所存です」とコメントしています。

北海道ニュース24