出所後の社会復帰支援を考えるシンポジウム 半数以上が繰り返し刑務所に入る「再入者」の現状も、自治体の支援策進まず
2025年02月06日(木) 10時28分 更新
刑務所を出所したあとの社会復帰を支える方法を考えるシンポジウムが5日、札幌市で開かれました。
シンポジウムには、自治体の担当者や更生保護施設の職員らが参加し、刑務所を出所した人が社会で立ち直ってもらうために、それぞれが行っている取り組みを発表しました。
浦河べてるの家・向谷地生良 理事長
「この方たち(出所者)の立ち直りは、社会みんなで担っていくべき社会の責任」
犯罪白書によりますと、2023年に刑務所に入った人のうち、半数以上が繰り返し刑務所に入っている「再入者」です。
国は自治体に対し、出所者の社会復帰のための支援策などをまとめた「再犯防止推進計画」の策定を努力義務としていますが、北海道内で策定している自治体は27%に留まっています。