北海道のニュースNews

アイコン北海道のニュースHokkaido News

走行中の軽乗用車から外れたタイヤ直撃、4歳の女児は今も意識が戻らないままなのに…不正改造などで逮捕、車を所有の男「点検は任せていた」運転の男「改造は言われてやった」など自分の“責任逃れ”の旨の供述

2024年06月22日(土) 08時19分 更新

検察庁に身柄を送られる田中正満容疑者50歳(21日午前、札幌西警察署)
検察庁に身柄を送られる田中正満容疑者50歳(21日午前、札幌西警察署)

 去年11月、札幌市西区で、走行中の軽乗用車から外れたタイヤが当たり、4歳の女の子が意識不明になった事故…不正改造などの疑いで逮捕された軽乗用車を所有と運転、どちらも50歳の男2人は、自分の責任逃れとも受け取れる趣旨の供述をしていることがわかりました。

 21日午前、検察庁に身柄を送られた住所と職業は自称、江別市大麻の会社員、田中正満(まさみつ)容疑者50歳…去年10月、同級生だった高校からの付き合いの50歳の男(逮捕後に釈放、在宅で捜査)と共謀し、所有している軽乗用車を不正改造した疑い。

事故現場の軽乗用車(去年11月、札幌市西区)
 さらに、点検を怠り、タイヤのナットが緩んだままの改造車を50歳の男が運転、去年11月、札幌市西区で、走行中に外れたタイヤが当たり、4歳の女の子を重体にさせた疑いが持たれています。

現場は、札幌市西区平和の緩やかな下り坂
 女の子は事故から7か月経った今も、意識が戻らないままです。

走行中に左前輪のタイヤが外れ、4歳の女の子に当たる
 警察によりますと、軽乗用車の押収時、4本のタイヤは全て2.5センチから3.5センチ、基準よりはみ出し、外れた左の前輪は、2.5センチはみ出していたとみられています。

事故当日、現場付近の防犯カメラに映っていた試走するような様子
 また、ナットが緩んでいたのは、外れた左の前輪だけで、他の3本は緩んでいませんでした。

事故現場の軽乗用車(去年11月、札幌市西区)
 事故当日、田中容疑者は別の車を運転、2人は一緒にいて、現場付近の防犯カメラに軽乗用車を試走するような様子が映っていました。

事故当日、現場付近の防犯カメラに映っていた試走するような様子
 2人は、改造から事故当日までの間に「車の異変を感じていた」などと話す一方で、田中容疑者は「タイヤの幅が出ていたのは、間違いありません。点検については(事故当時運転していた50歳の男)に任せていた」。

田中容疑者は「点検については(50歳の男に)任せていた」
 運転していた50歳の男は「改造は、所有者の男に言われてやった。タイヤのナットが原因だったとは気づかなかった」など、それぞれ自分の責任逃れとも受け取れる趣旨の供述をしているということです。

運転していた男は「改造は、田中容疑者に言われてやった」
 警察は、田中容疑者が50歳の男に車の状態を確認するよう依頼した流れで、50歳の男が当日、運転をしていたとみて、引き続き調べをすすめています。