今年のバレンタインの現場はこだわりチョコで大賑わい 函館市の専門店は6万粒のチョコを用意するも「創業当初の2.5倍以上」の仕入れ値にあえぐ
2025年02月14日(金) 17時23分 更新
抹茶やラムレーズン、コニャックなどをチョコレートで包んだボンボンショコラに…。
カカオ本来の風味をしっかり味わえるタブレットショコラ。
2月14日はバレンタインデー。北海道函館市のチョコレート専門店『シュウェットカカオ』には、大切な人に思いを伝えようと、たくさんの人が訪れています。
藤田忠士記者
「午前10時半です。バレンタインデーとあって、店内は多くの人がひっきりなしに訪れてこの賑わいです」
客
「行きつけの居酒屋に…お世話になっているので、差し入れを兼ねて」
「娘の夫は飲む人だから「酒が入ったものを」と思ったら、娘が『私たちも食べたい』と酒が入っていないものを頼まれた」
こちらの店では、南米やアフリカなどの貴重なカカオを使っていて、品種ごとに異なる風味を楽しむことができます。
バレンタインデーは1年で最も忙しく、6万粒のチョコを用意しました。
藤田忠士記者
「これが夢だったんですよね。ビターだけに…ほろ苦いです」
シュウェットカカオ 館山雅紀代表
「ボンボンショコラにかけているクーベルチュールとか、コーティングしているチョコレートも、クリオロ種という世界で5パーセントにも満たない品種のカカオ」
一方、館山さんが頭を悩ませているのが、カカオの価格高騰“カカオショック”です。
世界最大の産地、西アフリカなどで異常気象によって不作となり、仕入れ値が高騰しているのです。
シュウェットカカオ 館山雅紀代表
「私が好きなのは、ベネズエラ産のクリオロ種というチョコレート。創業当初から使い続けているんですが、創業当初の2.5倍以上値段が高騰している」
館山さんによりますと、6月にもカカオの値上げが見込まれていますが、こだわりのチョコレートで笑顔になってもらうために、販売価格を抑える工夫を重ねていきたいと、話しています。