今どきの“お小遣い事情”総務省「家計調査」2003年1世帯2万9000円⇒2023年月7500円に減少 街の声「ガソリン代も通院費もお小遣いから」
2025年03月12日(水) 17時47分 更新
日本経済に大きな影響があるとも言われている「お小遣い」について街ゆく人に聞きました。足りている?足りていない?教えて「みんなのお小遣い事情」を聞きました。
《街録》
・50代
「(お小遣い足りていますか?)足りてません、全く足りてません」
先月、内閣府が発表した日本経済レポート。その中では「お小遣い」の金額について、2003年からの20年間で7割以上少なくなったとし「消費支出の最大の減少寄与となっているのは『その他の消費支出』、特に小遣いの減少が顕著」と分析しています。
実際に街中で“お小遣い事情”を聞いてみると…
・70代
「3万円もらってます、でも車のガソリン代とかにも入れてるし、病院に通ってるのも何千円かかりますから、それも小遣いの中から出してるし実際に自由に使えるのは半分くらい、実際には物価も上がっているから目減りしてますよね」
・50代
「下がりました、趣味のものであったりとか食べるものもそうですよね、そういった部分でちょっといろいろね考えて、趣味はオートバイで、それはそれでなかなかお金のかかる趣味なので」
・50代
「5万円ぐらい、冬はちょっとお金かかってスキーとか行くので、そういうアウトドアのお金とかスポーツジムの費用が上がっているのでかかってしまうのと、子どもにもお金がかかるのもあるので。あまり贅沢できなくて考えないといけないと反省している毎日」
一方で若者世代にとって自由に使えるお金の事情も聞いてみると…
・20代
「5万円ぐらいが大体自由に使えるお金になってて、半分ぐらいは使わないでとっておいて半分ぐらいは趣味に使って、積みたてNISAみたいなのにちょっとずつなんですけど」
・20代
「5万円ぐらいですかね、友達との遊びかな。ご飯食べに行ったり、服とかメイク道具とか実用品ですかね。理想だったら10万円ぐらい欲しいですね」
大竹彩加キャスター)
総務省「家計調査」の小遣いの項目を確認すると、2人以上で働く人のいる世帯では2003年には月約2万9000円(年35万円)でしたが、2023年には月7500円(年9万1000円)と7割以上も減少しているんです。
月々消費に使われる金額が減るということは、消費支出の減少、つまり経済活動の縮小ににつながっているんです。
日本経済レポートはさらにこんな分析をしています。
《費目別消費支出の変化》2003~2023年
・教養娯楽…20~30%減
・被服及び履物…40%減
全国家計構造調査のデータを物価変動などを当てはめた実質ベースで見たところ、「教養娯楽」は2003年からの20年で20~30%程度の減少。
「被服及び履物」は40%程度の減少で一貫して消費を押し“下げ”ているそのほか、交際費や仕送り金も大きく減少しています。
堀啓知キャスター)
物価はどんどん上がっているのに給料が上がらなければ、娯楽ファッションに費やすお金が減るのも道理ですね。
大竹彩加キャスター)
日本経済を上向かせるためにも、小遣いアップになるといいですね。