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政府の“ガソリン補助金”がさらに縮小 家計直撃のガソリン値上げを控え、札幌のスタンドにもお駆け込みで満タン給油する車が続々

2025年01月15日(水) 18時06分 更新

 物価高に苦しむ家計を直撃です。16日から政府のガソリン補助金が、さらに縮小されます。



札幌市中央区にある安さが売りのセルフガソリンスタンドでは、16日の補助金縮小に備えて、利用客がひっきりなしに訪れていました。

給油に来た客
「もうこれ以上は本当にきつい。先月も慌ててギリギリまで待って、上がる前に満タンにしに来た」

「とても厳しいと思う。生活に一番関わるので」



ガソリン価格について政府は、これまで1リットルあたり175円程度に抑えるよう補助金を出していましたが、先月19日から段階的に補助金を縮小。

16日の縮小で、ガソリン価格はさらに5円程度値上がりする見通しです。



15日発表された北海道内のレギュラーガソリンの平均価格の推移です。

14日時点での価格は178.9円となっていて、最初に補助金が縮小される前の去年12月16日から4円値上がりしました。



ビックセルフ東橋 作田憲祐店長
「できるだけ安く提供して、お客さまには理解・納得して利用していただきたい」



去年12月には自民・公明・国民民主の3党が、ガソリン税の暫定税率廃止に合意しましたが、具体的な実施時期は決まっていません。



堀啓知キャスター)
「現在のガソリンスタンドの様子はどうなっているでしょうか。中継です渕上さん」

◇《ガソリンスタンド中継》
渕上紘行アナウンサー)
北1条東13丁目にあります、ガソリンスタンドに来ています。この時間になって、給油に訪れる車が待っているという状況も見受けられます。

こちらのガソリンスタンド、12レーンもありますが、私たちが到着した午後2時ごろから、給油にお客さんが後を絶ちません。

スペースが開いているというのが、ほぼないという状況です。

さらに、この時間になってまた混雑しているかなという感じがいたします。



こちらのガソリンスタンドは、自ら給油をするというセルフ給油のガソリンスタンドですが、レギュラー価格172円となっております。



給油に訪れたお客さんに尋ねると、補助金の縮小を知っている方と、知らない方それぞれいましたが、印象的なのは「食品の物価高に加えてガソリンも値上がりして、自動車を使って買い物を控えようかな」と話す人もいました。

また「自動車を使わず公共交通機関をなるべく使う」ということも、家庭の中で話題に上がるという話もしていました。

ガソリンスタンド側も、そういう意見が上がるということを想定して、なるべく家庭の負担にならないように価格設定をしているそうです。

このガソリンスタンドでは、補助金の縮小を受けて「16日からも価格転嫁はなるべく避けたい。ほかの店を見て、できるだけ安い価格で提供していきたい」という話をしていました。

お客さんもお店側も、双方から苦しみというのが伝わってきました。

北海道ニュース24