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仕事をしつつ休暇も楽しむ「親子ワーケーション」富良野市では宿泊費最大10万円助成 北海道に人を呼び込む新たな仕組みとは?北海道富良野市

2024年08月07日(水) 19時51分 更新

仕事をしつつ休暇も楽しむ、「ワーケーション」。それを親子で体験してもらおうという取り組みが北海道内で始まっています。

のどかな田園風景が広がる北海道富良野市。

岐阜県から富良野に滞在 中村真由美さん
「おはようございます」

中村真由美さんです。この夏、2歳の次女とともに富良野を訪れました。食材だけでも胸が躍ります。



岐阜県から富良野に滞在 中村真由美さん
「ジンギスカン、きのう食べました。ブロッコリー、キュウリ、トマト、ズッキーニとピーマン」



富良野市の滞在期間は1週間。そのうち週末だけは夫と長女も合流し、夏の北海道を満喫しました。

中村さんは観光に訪れただけではありません。仕事をしつつ休暇も楽しむ、「ワーケーション」に来たのです。

親子ワーケーション参加者 中村真由美さん
「(富良野市が)『何でもサポートするので』とすごく受け入れ態勢を伝えてくれたので」

中村さんが利用したのが、富良野市が今年度から取り組む「親子ワーケーション」です。

宿泊施設・保育所の運営会社 中村則仁部長
「今だとオンラインで面談もできたので、スムーズにいった」



今回、宿泊先から子どもを預ける場所まで富良野市がワンストップで紹介し、子育て中の親が利用しやすくしました。

朝ご飯を食べ終え、中村さんが次女を連れて行った保育所は、宿泊施設のすぐ隣、通園時間わずか1分です。

親子ワーケーション参加者 中村真由美さん
「おはようございます。よろしくお願いします」

次女を預けて部屋に戻った中村さん。今度は「ITコンサルティング会社の代表」として、仕事に取り掛かりました。



ITコンサルティング会社代表 親子ワーケーション参加者 中村真由美さん
「仕事を休むと3日とか4日とかの家族旅行が限度になってしまう。ワーケーションにすれば、週末とつなげて滞在期間はすごく長く取れるので、新しい魅力に気付ける滞在のしかた」

この夏、中村さんを含め北海道外から7組の親子が訪れるという今回の取り組み。

担当者はマチの未来につながればと期待を寄せています。

富良野市総務部 松野健吾係長
「将来的には移住や富良野のファンになってほしいと思うが、第二もしくは第三のふるさと作りにつながっていけばいいかと思う」

きめ細かなサポートで働く子育て世代に癒やしを与え、深く地域を知ることもできる親子ワーケーション。

北海道に人を呼び込む新しいカタチになる可能性を秘めています。



富良野市は、親子ワーケーションで今年度から助成金制度も作り、2週間以上1か月以内の滞在で宿泊費として最大10万円、レンタカー代として最大5万円を助成しています。

今後、富良野市は小学生向けの自然体験プログラムを用意したいとしています。