速報 検察側の証人として出廷した内田梨瑚被告(22)「裁判を控えているので、ここでは話したくありません」と証言を拒否 当時19歳の女の被告の裁判【旭川女子高校生殺害】
2025年03月03日(月) 12時05分 更新

2024年4月、北海道旭川市の橋から女子高校生を転落させ、死亡させた罪に問われている当時19歳の女の被告(20)の裁判が開かれ、犯行を主導したとされる内田梨瑚被告(22)が証人として出廷しました。内田被告は「同じ内容の裁判を控えているので、ここでは話したくありません」と証言を拒否しました。
起訴状などによりますと、旭川市の当時19歳の女の被告は、2024年4月、内田被告と共謀し、女子高校生(当時17)を車で連れ去り、旭川市郊外の神居古潭の橋の上から転落させて死亡させた罪などに問われています。女子高校生(当時17)が落とされ殺害された神居大橋(2024年 北海道旭川市)
当時19歳の被告の裁判員裁判が開かれている旭川地裁
当時19歳の女の被告は初公判で起訴内容を認めましたが、「大半は内田被告の指示だった」などとして情状酌量を求めていました。
3日午前10時半から旭川地裁で開かれた3回目の裁判員裁判には、検察側の証人として内田被告が出廷しました。
背筋をぴんと張り、黒のタートルネックの長袖シャツに、黒のカーディガン、黒のズボン姿でした。証言を拒否した内田梨瑚被告(22)(3日午前 法廷内スケッチ 旭川地裁)
黒のタートルネックのシャツ、カーディガン、ズボン姿で出廷
小笠原義泰裁判長「証言台の前に立ってください。名前は?」
内田被告「内田梨瑚です」裁判長の「名前は?」に対し「内田梨瑚です」
小笠原裁判長「証人尋問にあたり、宣誓してください」
内田被告「しないです」
小笠原裁判長「宣誓しない理由を述べてください」
内田被告「同じ内容の裁判を控えているので、ここでは話したくありません」内田被告「同じ内容の裁判を控えているので、ここでは話したくありません」
小笠原裁判長「自分が同じ内容の裁判で起訴されているから話したくないということですか?」
内田被告「はい」
小笠原裁判長「自分の裁判で話したいことがあるので、ここでは話したくないということですか?」
内田被告「ここでは話したくないです」
小笠原裁判長「話したくない理由は?」
内田被告「(10秒ほど無言)」
小笠原裁判長「きょうは証人の立場では話したくないのですか?」
内田被告「はい」
小笠原裁判長「自分の裁判で話すので、話したくないのですか?」
内田被告「はい」
裁判長「宣誓は義務です。あなたが証言を拒否すれば、10万円以下の科料、もしくは1年以下の懲役、30万円以下の罰金の制裁を科せられる可能性があります。宣誓を拒む正当な理由には当たらないので、宣誓をしてください」
内田被告「しないです」裁判長の「宣誓をしてください」に対し、「しないです」
裁判長「証言は法的義務ですが、証言はしませんか?」
内田被告「はい」
裁判長「宣誓拒否と取り扱います。証人を退廷させ、休廷します」内田被告は開廷からわずか5分ほどで退廷
内田被告は裁判長の方をまっすぐ見たまま話していましたが、当時19歳の被告については一度も見ることなく、開廷からわずか5分ほどで退廷しました。
裁判は夕方まで続く予定です。