「暗証番号を教えてください」還付金が受け取れるとかたり…札幌の90代女性からキャッシュカード5枚をだまし取る 詐欺の疑いで20歳男逮捕
2025年03月04日(火) 11時13分 更新

今年2月、共犯者と共謀して還付金が受け取れるとかたり、札幌市の90代女性からキャッシュカード5枚をだまし取ったとして、20歳の男が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、北海道恵庭市に住む解体業、大島蓮容疑者(20)です。
大島容疑者は、共犯者と共謀し、2月26日、区役所の保険課職員や銀行員になりすまし、還付金を受け取れるとかたって、札幌市手稲区に住む90代女性から、キャッシュカード5枚をだまし取った疑いが持たれています。
2月26日午後4時ごろ、被害女性からの通報で事件が発覚、警察は、防犯カメラの映像などから男を特定、3日逮捕に至りました。
警察によりますと、26日午後3時すぎ、90代女性の自宅に、区役所の保険課職員を名乗る人物から「還付金の通知を送ったが返信がない。届け出がないと受け取りが無効になってしまう。受け取れるようにするので、どこの口座に振り込めばいいか」などと、電話がありました。
女性はその場で口座番号を教えました。
数分後、今度は、銀行員を名乗る人物から「キャッシュカードはありますか?」「暗証番号を教えてください」「キャッシュカードは使えなくなるので職員が受け取りに行きます」と電話があり、午後3時半ごろ、銀行員を装った大島容疑者が女性宅を訪れたため、女性はキャッシュカード5枚を渡したということです。
大島容疑者が帰ったあとすぐに、不審に思った女性が金融機関に連絡したところ、だまされたことがわかりました。
すぐに口座の利用を止めたため、現金が引き出されるなどの被害はありませんでした。
警察の調べに対し、大島容疑者は容疑を認めているということです。
大島容疑者は「受け子」とみられ、警察は、共犯者がいるとみて、調べをすすめています。