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【JR貨物の検査データ改ざん】収穫がピークを迎えた農作物 トラック輸送に切り替える対応も 宅配便や引っ越しなどにも影響続く

2024年09月13日(金) 17時54分 更新

 JR貨物が車両の検査データを改ざんしていた問題。
物流の完全復旧には長期化が見込まれていて私たちの暮らしにも影響が及んでいます。

せわしく動くハーベスター。

北海道内では、農作物の収穫がピークを迎えています。



タマネギを生産する杉田重則さん(75)
「そんな影響を与えるのかなとびっくりした。生産者としては、影響ないように何とか取り繕ってほしい」



本州に向けた農作物の輸送の多くは、貨物列車が担っています。



北海道十勝産のジャガイモを本州へ運ぶ「ジャガイモ列車」は12日、予定通り運行が始まりました。



しかし、輸送を依頼しているJA士幌町では「新鮮なうちに届けたい」として加工用以外のジャガイモについては、14日までの出荷分をトラックでの輸送に切り替えました。



暮らしにも影響が出ています。

宅配便は大手2社で、現在も関東と北海道内のあいだの輸送に遅れが生じています。

札幌市東区の引っ越し業者です。



11日、JR貨物がすべての列車の運行を一時停止したため、引き受けた顧客の引っ越しが5件滞っています。



人力引越社札幌支社 島西圭太次長
「(荷物の到着が)遅れている客は入居が遅れている。その間の宿泊代はどうしていくか」



JR貨物北海道支社 志水仁支社長
「列車が多大に遅れましたことをおわび申し上げます」

これまでに不正が分かった車両は、全体の約1割に上る631両。

この車両はいまも動かすことができず物流への影響がしばらく続きそうです。