【阪神】育成3位早川太貴投手“元市役所職員”退路を断ってつかんだ夢切符「たくさんの経験は僕にしかない武器」で支配下目指す
2024年12月10日(火) 20時39分 更新
9日、阪神の真新しい縦縞のユニフォームに袖を通した北海道江別市出身・早川太貴(はやかわ・だいき)投手。育成ドラフト3位から支配下を目指します。
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「伝統あるタイガースの一員になれたと実感している」
早川投手、去年までの職場はエスコンフィールドに程近い北広島市役所。福祉課の職員として働きながらクラブチームで野球をする「二刀流」でプロを目指していました。
しかし、「公務員ピッチャー」として夢を叶えることが出来なかった早川投手は、昨年末に安定した公務員の職を離れます。
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「(野球を)どこまでやれるかというのを試したい気持ちが強くて、こっちの決断のほうが後悔しない」
日本球界に新たに生まれた、くふうハヤテベンチャーズ静岡で早川投手はもう一度夢に挑戦することを決めました。
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「一番は練習時間がちゃんととれて、自分のやりたい練習ができるようになったことが大きい。元プロの選手などの人からの意見も聞いて、自分に合うものを取り入れながらやっている」
新天地では、元ファイターズ中村勝コーチの指導を受け、最高球速は151キロにまでアップ、先発・中継ぎにフル回転の活躍を見せました。
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「お久しぶりです!『元・福祉課』の早川です。ドラフトで指名を受けて帰って来ることができた。"胸を張って"じゃないすけど、歩けたのかなと思う」
凱旋を果たした早川投手に元同僚たちも大きな期待を寄せています。
・福祉課の元同僚 蒲生元樹さん
「目標に向かって頑張る姿を公務員のときから近くで見ていたので、頑張って夢をかなえてもらいたいという気持ちが一番」
・福祉課の元同僚 畠山謙志さん
「阪神に指名されたタイミングで(帽子を)購入した。これからは阪神ファンです!日本ハムと阪神ファンです!」
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「経歴だけを見たら遠回りだったかなという部分もあるが、たくさんの経験ができたのも僕にしかない武器。これを生かして1軍の舞台でも活躍できるように頑張りたい」
クラブチーム時代は、早朝4時30分から練習があり、そのまま市役所へ出勤。
・阪神タイガース 早川太貴(24)
「野球と仕事との両立、時間の使い方が今に生きていると感じる。これからも継続して、野球だけできる時間に甘えず、しっかり時間を大切に集中してやっていきたいなと思う」
座右の銘は「BOYSBEAMBITIOUS(少年よ大志を抱け)」