【百日せき】北海道内でも流行 2~3週間続く“せき”乳幼児は命にかかわるおそれも 医師「寝られないくらいのせきが出るなら受診を」
2025年04月10日(木) 18時27分 更新
激しいせきが続き子どもは重症化することもある「百日せき」。北海道内では去年から患者数が増えていますが、その理由は。
「百日せき」に感染した生後3か月の赤ちゃん。
こちらは、7歳の男の子です。
細菌による感染症である「百日せき」は2~3週間激しいせきが続き、飛まつ感染で広がります。
気道が狭くなり、笛のような音が鳴ることも。
北海道内の過去5年間の患者数は、新型コロナの感染対策が行われていた2023年までの3年間は2桁でしたが、2024年は急増。
全国の医療機関で今年報告された患者数は、すでに去年1年間の患者数を上回っています。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長
「あまり熱が出ないケースが多いので、検査をしていなから分からずに(他人に)うつしている可能性は否めない。命に響く可能性があるのは乳幼児。(ワクチンを)受けさせてあげてほしい」
「百日せき」を含む5種混合ワクチンは、公費の定期接種の対象で、生後2か月から2歳半ごろまでに4回の接種が標準的。
小学生くらいからは任意での接種もできます。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長
「特に寝られないくらいのせきが出るなら、ちゃんと受診して、今は簡易キットもあり、検査で分かる。適切な治療を受けてくれれば」
せきが出る場合はマスクを、「おかしいな」と感じたら早めの受診が大切です。
■40代の女性患者の症状
森田絹子キャスター:
取材した札幌市のクリニックの患者で40代の女性は、こんな症状に見舞われたそうです。
せきの回数がどんどん増え、一番つらかったのは夜中。横になれず上半身を起こして寝ても、酸素がうまく入らない感覚で飛び起きる。
「このまま息絶えるのでは」と119番をスマホに入力した状態で寝ていたといいます。
しかも、その症状は2か月続いたということです。
堀啓知キャスター:
日本小児科学会は、抗生物質の効かない菌が確認されているとして注意を呼びかけています。
予防、そして医療機関への受診を心がけたいです。