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無許可建築20年『ノースサファリサッポロ』に約2000万円の補助金出していた札幌市の対応の“甘さ”に市議から指摘相次ぐ 

2025年03月20日(木) 09時00分 更新

無許可で建物を建て20年にわたり営業を続けている『ノースサファリサッポロ』の問題。

19日は市議会でも取り上げられ、札幌市の対応の甘さを指摘する質問が相次ぎました。

札幌市南区の『ノースサファリサッポロ』は、原則として建物の建設が禁止されている市街化調整区域に、市の許可を得ずに施設などを建築し、市から撤去を求める『除却勧告』を受けていました。



その一方で、札幌市は運営会社に対し、飲食業や宿泊施設の営業許可などを出し、『ノースサファリサッポロ』に約2000万円の補助金を出していたことがわかっています。



19日の札幌市議会予算特別委員会では、これまでの対応の甘さについて質問が相次ぎました。



波田大専 市議
「(施設は)建築基準法に基づく『建築確認申請』は行われていたのか?」



札幌市建築指導部 東山葉一 建築安全担当部長
「耐震性を含めて、法に適合しているか確認を受けるのが基本的な流れだが、『建築確認申請』は提出されていない」

波田大専 市議
「人身事故や物損事故にも発展するのもあり得ると想像する」

『ノースサファリサッポロ』側は今月10日、ホームページで「9月末までの閉園」を発表していますが、議員からは動物たちの今後の移動先や取り扱いついても質問が及びました。



脇元繁之 市議
「すべての動物が移動・譲渡できると思いますか?」



札幌市保健所 吉津智史 生活衛生担当部長
「かなり時間がかかるものと認識しています。時間をかけながらでも、ほぼすべての動物について、極力完全に進めてまいりたい。進めるように協議していきたいと考えている」

札幌市は運営会社に対し、今月末までに動物の移送に関する詳しい計画書を提出するよう求めています。

北海道ニュース24