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脱毛や傷を負った動物「みぞおちにパンチ」虐待と思わせる行為で苦情も…無許可施設ノースサファリがHPで「動物たちの健康と福祉に最善の策」

2025年02月21日(金) 19時46分 更新

首に傷のあるアヒルに、脱毛の激しいポニー。フクロウがいる施設には水を自由に飲める場所がなく、獣舎は、フンが掃除されずにそのままになっています。



これらは、札幌市が2013年にノースサファリサッポロに立ち入り検査を行ったときの写真です。

およそ600枚もの行政文書から市が園に対し、動物の飼育についてこれまで十数回にわたって、指導や注意などを行ってきたことがわかりました。



(札幌市の指導)
「ライオンが特定飼養施設の外に出されていた。餌やりの間だけ外に出しているとのことであったが厳重に指導した」



「ブラジルカイワンやシャムワニ等についてビニールテープ等を口に巻き触れ合いに供していましたが、動物福祉の観点から中止してください」



動物の扱いについて市民から苦情も…

(市民からの苦情)
「子グマのミルクやり体験の時に、みぞおちにパンチするなど虐待と思わせる行為をしていた」



札幌市はこうした情報提供を受ける度に園に確認し、問題があれば指導していました。

園は、その都度応じていたためこれまでに罰則を科したことはなかったということです。



ノースサファリサッポロをめぐっては、市街化調整区域に無許可で施設を建て20年にわたって営業していたことから札幌市は、156棟ある建物の撤去を求めています。



園の運営会社は18日、札幌市に施設の撤去に向けた計画書を提出しましたが、そこには2029年12月という最終的な撤去の期日が記されていた一方、具体的な方策は何も書かれていませんでした。



事態は解決に向かうのか…運営会社は20日付けでホームページを更新し、今後について、「動物たちの健康と福祉を守るための現段階で考え得る最善の策を講じております」とコメントしています。

北海道ニュース24