訪問看護の車両用に駐車場を無償開放…コンビニや町内会館など64施設が協力「職員の負担軽減に」事業者団体の依頼に応える 札幌市手稲区
2025年02月13日(木) 17時19分 更新
高齢者などの家をまわる「訪問看護」にとって、車が止めにくい冬は、やっかいな季節です。この問題を地域で解決する取り組みが札幌市手稲区で始まっています。
はまなす訪問看護ステーション・看護師・佐藤文哉さん
「(1日に大体どれくらいの家を回る?)大体5~6軒くらい」
札幌市手稲区で高齢者や障害者の住宅を訪問し、看護サービスを行う佐藤さん。
車でステーションを出発し、まず向かったのは…車を停めたのは、コンビニエンスストアです。
手稲区で訪問看護を行う事業者の団体が「駐車場確保」のために、おととしから始めた取り組みで、冬の間、店や施設に依頼して、駐車場を使わせてもらっています。
セブンイレブン札幌曙2条店・高田和徳オーナー
「ただでさえ渋滞して時間がかかるのに、駐車場の確保も忙しいと思うので。職員の負担の軽減になるかなと思い協力を決めました。
コンビニから利用者の家までは、歩いて10分。
雪で道幅が狭くなった住宅街を運転したり、駐車場所を探したりする必要はありません。
はまなす訪問看護ステーション・佐藤文哉さん
「協力企業に(車を)止めさせていただけるのは、本当にありがたいことだなと」
訪問先に到着した佐藤さん
「こんにちは~はまなすです、入ります」
「体調悪い所とかないです?」
利用者
「(看護の人が来ているが?)大変感謝しています」
この冬は、コンビニエンスストアのほか、町内会館や斎場など手稲区内の64の施設が無償で駐車場を貸しています。
ミモザホール手稲あけぼの・総務部・栗山幸太郎さん
「(手稲区は)他の区と比べて雪が多いなという印象がすごく多くて、駐車場をうまく活用していただけると」
はまなす訪問看護ステーション・馬場貴久所長
「(訪問看護で)車を使って移動するのが北海道の特徴なので、市もまたぐような形で広がっていくと理想かなと思っている」
事業者の団体では、この取り組みを手稲区以外にも広げていくために各方面に協力を呼びかけていきたいとしています。