札幌市が国際基準の屋内スケートリンク整備へ…通年利用で選手育成や観光客の体験利用 2030年度の完成目指す
2024年12月09日(月) 17時08分 更新
北海道札幌市は老朽化が著しい屋内スケート場の移転を検討しています。
市民も、観光客も楽しめて、選手も育つ施設の「将来像」とは。
アイスホッケーもフィギュアスケートも可能な国際競技基準の屋内スケートリンク。
広い観客席と競技シートを5つ設けたカーリング専用のリンク。
これは札幌市東区にある美香保体育館の後継施設の完成イメージです。
市内のスケートリンクの整備を検討している札幌市が9日、市議会で示しました。
札幌市担当者
「氷上スポーツの需要に応える。体験する、育てる、見る施設」
札幌市内の屋内スケート場、カーリング場は現在5か所。
市が管理する美香保体育館と月寒体育館は1972年の札幌オリンピックの競技会場として整備された施設です。
高橋智也 記者
「特に美香保体育館のスケートリンクでは通年での利用ができず、老朽化も進んでいるため、練習環境を求める選手が道外に流出するなどの課題があります」
また、カーリング場は、通年で利用できるのは札幌市豊平区の「どうぎんカーリングスタジアム」のみ。
人気の高まりで市民や観光客の利用が増え、飽和状態になっているといいます。
札幌市は、美香保体育館の後継施設を東区の「つどーむ」に隣接する、約13万平方メートルの敷地へ移転することを検討。
通年利用できることで選手の育成も期待できます。
また、カーリング場も通年利用が可能で、市民や観光客の体験利用も見込みます。
新しいリンクの将来像に利用者は…
利用者(70代)
「札幌市民は冬のスポーツをもっと楽しんだほうがいいと思う。夏場もスケートできるのならば、こんないいことない」
利用者(50代)
「札幌には通年リンクが2つ。増えてくれるとめちゃくちゃうれしい」
札幌市は市議会の審議を経て、2030年度の完成を目指しています。