約2年逃亡していた…窃盗グループの主犯格、35歳の男を再逮捕 70件以上の窃盗を重ね、2000万円以上盗んだか 札幌市
2025年01月10日(金) 14時57分 更新
2022年7月、札幌市豊平区で、会社事務所に侵入して、現金や手提げ金庫など41点を盗んだとして、35歳の男が再逮捕されました。警察によりますと、この男は、5人組の窃盗グループの主犯格で、今回が3回目の逮捕です。これまでに75件の窃盗事件を重ね、被害総額は2000万円以上にのぼるとみられています。
建造物侵入と窃盗の疑いで再逮捕されたのは、札幌市豊平区に住む無職・小松勇一容疑者(35)です。
小松容疑者は、2022年7月3日午後7時ごろから4日午前5時ごろまでの間に、札幌市豊平区の会社事務所の出入り口ドアのガラスを割って解錠して侵入し、現金約1万4千円のほか、手提げ金庫2個などあわせて41点(時価合計約9000円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
警察の調べに対し、小松容疑者は「間違いない」と容疑を認めているということです。
この事件では、小松容疑者の弟(28)ら2人は、事件発生直後の2022年7月にすでに逮捕されていて、小松容疑者だけが逃亡していました。
警察は約2年にわたって小松容疑者の足どりを追い、札幌市豊平区の元妻の自宅に潜伏していることを突き止め、2024年11月、別の窃盗事件の容疑で小松容疑者を逮捕。
この時、「警察来たよ」などと声をあげ、小松容疑者を逃がそうとしたとして、26歳の元妻も犯人隠避の疑いで逮捕されています。
その後、防犯カメラ映像や共犯者の供述などから、今回の事件の容疑が固まったとして、警察は9日、小松容疑者を再逮捕しました。
警察によりますと、小松容疑者は、5人組の窃盗グループの主犯格で、事件ごとに仲間を変えて、2~3人で金庫破り、事務所荒らし、自動車窃盗、自動車部品の窃盗、他人のカードからの現金の引き出しなどの犯行を行っていたということです。
この窃盗グループは、2021年から2022年にかけて、札幌市近郊の会社事務所などに侵入して、75件の窃盗を重ね、被害総額は2000万円以上にのぼるとみられています。
窃盗グループのうち、小松容疑者以外の4人は2022年に逮捕され、刑が確定していますが、小松容疑者だけが逃亡していました。