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乗客家族らが大切な人と向き合える時間を…ボランティア男性が「洋上慰霊」実現に向け寄付呼びかけ 知床観光船沈没事故

2024年11月19日(火) 20時14分 更新

 2022年発生した北海道知床半島沖の観光船沈没事故で、捜索を続けてきたボランティアの男性が、乗客の家族らのために「洋上慰霊」を行おうと寄付を呼び掛けています。



探索ボランティア 桜井憲二さん
「皆さまにご寄付のお願いがあり、少しの間お話を聞いて賛同していただければと思います」

10月14日にアップロードされた1本の動画。

寄付を呼びかけるのは知床半島、羅臼町の漁師、桜井憲二さんです。



2022年4月、観光船「KAZUⅠ」が沈没し20人が死亡6人が行方不明になった事故。



桜井さんは事故直後からボランティアとして10回にわたる捜索を行い、また、乗客の家族らと面会を重ねてきました。







探索ボランティア 桜井憲二さん
「家族の中には人目を避け、個人で事故現場に観光船で訪れている方がいる。一般のお客様も乗船されている中で涙をこらえ、名前を呼ぶことさえできず見えないようにお花を海へ」



事故から2年半あまり。

桜井さんは乗客の家族らが事故のあった海で、思いのままに大切な人と向き合うことのできる「洋上慰霊」を計画し、その費用について寄付を呼び掛けています。

探索ボランティア 桜井憲二さん
「皆さまに協力をお願いするのはこれが初めてです。どうか被害者遺族の洋上慰霊に賛同して、ご寄付いただける方はお気持ちの範囲でご協力いただければ幸いです」

「洋上慰霊」には、船のチャーター代や知床までの交通費など1000万円程度かかる見通しです。



桜井さんは、2025年7月、波が穏やかな時期に「洋上慰霊」を実施したい考えで、寄付を受け付けています。

【洋上慰霊の寄付振込先】
▼大地みらい信金 羅臼支店
▼普通預金 1088068
▼知床遊覧船事故ボランティア捜索隊 代表 桜井憲二

北海道ニュース24