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パワハラ訴える内部通報を漏らされ謝罪強要…現役陸上自衛官の男性が国を提訴 上官からは「通報というテロ行為をするものは許すわけにはいかない」

2024年06月20日(木) 18時32分 更新

 上官のパワハラに関する公益通報の内容を漏らされ謝罪を強要されたとして、現役の陸上自衛官の男性が国に損害賠償を求める訴えを起こしました。

 札幌地裁に訴えを起こしたのは、北海道内に住む50代の陸上自衛官の男性です。
 男性は2021年4月、千歳市の北部方面混成団・第1陸曹教育隊に所属していた際、当時の上官からのパワハラを東京の陸上自衛隊の窓口に匿名の文書で通報したところ、その内容を北部方面混成団に漏らされました。
 その後、男性は別の上官から「通報というテロ行為をするものは許すわけにはいかない」などと言われ、通報したことを認めるよう強要されたり、謝罪を求められたりしたということです。

原告 陸上自衛官の男性(50代)
「このようなでたらめな行為と自衛隊による隠ぺいとも取れる行為は正しいのでしょうか。私はそうは思わないので行動しました」

 男性は公益通報の内容を漏らされたうえ、自白や謝罪を求められ精神的苦痛を受けたとして、国に対しおよそ220万円の損害賠償を求めています。