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パリオリンピック™「マラソンスイミング女子」蝦名愛梨選手、競技と出会って7年「日本女子初の入賞狙う」恩師は「賞品につられ出場した洞爺湖の大会で優勝、自然に強い」

2024年07月19日(金) 17時26分 更新

パリオリンピック™開幕まであと1週間。マラソンスイミング別名・オープンウォータースイミングとも言われる競技で初めてのオリンピックに挑む北海道帯広市出身・蝦名愛梨選手22歳をご紹介します。

蝦名愛梨選手
「世界に行くともうみんなガチンコって感じ。殴られたりもする、足を引っ張るとかも全然ある。がめつさが必要かもしれないですね。駆け引きっていうのがすごく大事で」



川・湖などの自然水域オープンウォーターで行われる長距離水泳「マラソン・スイミング」

距離10キロをおよそ2時間で競うこの競技は、持久力はもちろん水質、天候、波の高さなど自然の知識も必要とするサバイバルレース。

セーヌ川ニュースパリオリンピックの決戦の舞台はセーヌ川が予定されています。

そんな過酷なレースの日本代表が、帯広市出身・蝦名愛梨選手です。

4人姉弟の2番目の蛯名選手。



2歳半から水泳を始めると、フィギアスケートにバトントワリングなど様々なスポーツも経験その中でなぜ、「マラソン・スイミング」を始めたのか…



蝦名愛梨選手
「十勝スイミングクラブのコーチが趣味で出ていて、『やってみないか』って言われて中学2年生のとき出て、すごく楽しかった」



十勝スイミングクラブのコーチ 小椋達也さん
洞爺湖でオープンウォーターの大会をやっていたので、子どもの部もあるので参加してみないかと賞品もいいからと言ったら、賞品につられてきたんじゃないか(賞品は)リュックだったか、いいもの当たりました。最初から優勝しましたから、自然に強いというか」



蝦名愛梨選手
「競泳の実力は全然なくて、オープンウォータースイミングの国体出たら入賞したので、自分向いているんだなって」
「競泳はタイムに結構とらわれちゃって、オープンウォータースイミングは勝てばいいんで、そういった意味でもすごく楽しい競技だなと思う」



競技と出会って7年…蝦名選手はオリンピックを強く意識することになります。



蝦名愛梨選手
「大学3年生のOWSの日本選手権で2連覇して、次の年がもうオリンピック選考会だったので、そこぐらいからもう1年間くらいは(パリ五輪に)絶対行くぞと」

そして迎えたドーハでの世界選手権。

パリの選考がかかった大舞台で11位に入った蝦名選手は、日本の出場枠を獲得すると同時に自身初のパリ行きの切符も手にしました。

蝦名愛梨選手
「レース終わって泣いていたんですけれど、とにかく嬉しかったです」

十勝スイミングクラブのコーチ 小椋達也さん
「(教え子がパリ五輪出場、どういう嬉しさか)言葉では表せられない、非常に嬉しい。がんばれ!それ、ひとことですね」



蝦名愛梨選手
「日本人で女子初の入賞を狙っています。男子では(過去に)8位で入賞している方がいるが、女子では初めてなので入賞したい」