「枕木が浮いているように見えた」雪解け水が浸透し盛り土が崩壊、脱線につながったか 宗谷線の列車脱線事故 JR北海道
2025年04月08日(火) 15時27分 更新

8日朝、北海道中川町のJR宗谷線で普通列車が脱線した事故で、JR北海道は、線路を支える盛り土に雪解け水が浸透し崩れたことが脱線につながったとみて、調査することを明らかにしました。
復旧には1週間以上かかる見込みだということです。音威子府発稚内行きの普通列車が脱線(8日午前 JR宗谷線)
8日午前6時40分すぎ、JR宗谷線の天塩中川駅と問寒別駅の間で、音威子府発稚内行きの1両編成の普通列車が脱線しました。
車内に乗客はおらず、運転士2人にけがはいません。
宗谷線は、音威子府と稚内の間で終日運転を見合わせていて、特急6本を含む列車15本が運休しています。
運転再開の見通しは立っておらず、復旧までには早くても1週間、現地の状況によってはさらに時間がかかる可能性もあり、代替バスの手配などを進めているということです。脱線した普通列車(8日午前 JR北海道提供)
JR北海道は8日正午からの会見で、車両の後方の2つの車輪がレールから外れたと説明しました。盛り土が崩壊した箇所(8日午前 JR宗谷線)
盛り土が崩壊した箇所については、約46メートルの区間で、高さ4メートルほどの土が崩れたということです。運転手「枕木が浮いているように見えた」と話す(8日午前 JR北海道提供)
また、脱線した列車の運転手は「枕木が浮いているように見えた」ため、ブレーキをかけたと話している一方、前日の7日午後10時半ごろに、同じ区間を通った最終列車の運転手は、異常を感じていなかったということです。盛り土に雪解け水が浸透し崩れたことが脱線につながった可能性(8日午前 JR宗谷線)
JR北海道の会見(8日正午 JR北海道本社)
盛り土に雪解け水が浸透し崩壊したことが脱線につながったか(8日正午 JR北海道本社)
JR北海道は、線路を支える盛り土に、雪解け水が浸透し崩れたことが脱線につながったとみて、調査と復旧を進める方針です。