違法改造車でタイヤ脱落…4歳女児に直撃し重体 札幌地裁は男2人に執行猶予と罰金判決「全く納得していない」女児父親が憤りの声
2025年04月24日(木) 18時14分 更新
札幌市で、改造車から外れたタイヤが当時4歳の女の子に直撃し、重体となった事故の裁判で、札幌地裁は車を運転していた男らに有罪判決を言い渡しました。
判決後に記者会見を開いた、女の子の父親は憤りをあらわにしました。
女児の父親
「(判決は)心情的には、全く納得していないというのが正直なところ」
2023年11月、札幌市西区で、改造した車から外れたタイヤが当時4歳の女の子に直撃した事故。女の子は、今も意識不明のままです。
車は車検を通したあと、付け替えたタイヤを車体からはみ出させる、違法改造でした。
車を運転していた若本豊嗣被告(51)は、過失運転傷害と車を不正改造した罪に。
車の所有者の田中正満被告(51)は、若本被告と不正改造した罪に問われました。
24日に開かれた判決公判で、札幌地裁は。
札幌地裁 渡邉史朗 裁判長
「不正改造の中でも、事故の危険性を高める部類の改造」
「いまだ幼く、未来ある被害者が受けた傷害は非常に重大」
一方で、若本被告は過ちを認め、反省しているなどとして、若本被告に懲役3年、執行猶予5年。
田中被告に罰金20万円を言い渡しました。
女児の父親
「家族の心情としては、子どもが殺されたも同然。被害の大きさと刑罰の大きさのバランスが取れていないと感じている」
被害者参加制度を使って被告に質問するなど、裁判に参加してきた父親。
車の所有者である田中被告が、過失運転傷害罪で起訴されなかったことを不服として、23日に検察審査会へ審査を申し立てています。