札幌市で「クマ捕獲」の人材育成“鳥獣保護管理法”改正でクマの対応どうなる 警察と市町村の連携がカギに
2025年02月24日(月) 17時17分 更新
ヒグマの活動が活発化する季節を前にクマに対応できる人材を増やそうと、札幌市で、経験の少ないハンターに向けた講習会が開かれました。
政府は先週、クマなどの「危険鳥獣」が人の生活圏に侵入した場合、安全確保などの条件を満たせば、市町村長の判断で銃の発砲を許可できる鳥獣保護管理法の改正案を閣議決定しました。
札幌市では2021年に、東区の住宅街にクマが出没し、4人がケガをするなどクマへの対応が課題になっています。
このため、北海道は今年から主に経験の少ないハンターを対象にヒグマ管理の現状や捕獲手法などを学ぶ講演会を実施しています。
旭川市、函館市に続いて開かれた24日は、約60人が参加しました。
狩猟1年目の男性
「(狩猟や閣議決定は)ヒグマであったり、シカの食害という社会問題としても解決していかないといけないというところで、難しいなと受け止めている」
狩猟8年目の男性
「(閣議決定は)正直、半信半疑ですね。今度は市町村が主導になる形になると思うので、そこをどうするのか」
野生動物被害対策クリニック北海道 石名坂豪 代表
「(閣議決定は)大きな前進だと思います。(懸念点は)3年くらいして警察も含めて担当が変わったときに、警察と市町村の連携がうまくいかないということにならないように注意していただかないと」
講習会は今後、釧路市と北見市でも行われます。